もうひとつの文化祭レポート
もうひとつの文化祭レポート 10月29日更新
もうひとつの文化祭レポート
もうひとつの文化祭レポートとは、文化祭前日に行われた前日祭の様子を記したテキストである。
前日祭とは、文化祭前日に行われたイベントである。前日祭の企画は生徒たちで考えたものを絞り込んで
決められる。このイベントは一般公開されず、学校関係者の間だけで行われる。別名「シークレット・ギ
グ」だ。
俺は前日祭というものは初めてだった。小学校、中学校でも、文化祭前日にこういうイベントをやったと
いう記憶が無い。(記憶が無いだけでやってるかもしれないが)
今年の前日祭では、「全校イス取りゲーム」、「女装男装大会」、「全校カラオケ大会」の3つが行われ
た。
全校イス取りゲーム
その名の通りイス取りゲームをやった。全校といっても学年別だった。企画会議ではきっと全学年対抗など
という案が出た事だろう。
イスを大きい輪の形に並べ、その周りを音楽に合わせて生徒が回る。そういえば昔、お楽しみ会とかいうイ
ベントでこんな事やった気がする。
イスの周りに生徒が並んでゲームスタート。
イスは人数より少ない為イスの取り合いになる。それがイス取りゲームの醍醐味なのだろうが、このゲーム
では全く取り合ってない。むしろイスを譲っている。
興味のなさそうな生徒も数多くいた。そいつらは座るそぶりすら見せない。ちょうど目の前の席が空いてい
ても全く座らない。さっさと退場していく。たまに誰かに気を使っているのか、しょうがなく座る奴もいた
。次のターンにはさっさと離れていくが。
俺も興味の無い奴らの一人だったので、音楽がなり終わると同時にイスから離れていった。
必死こいてやっている奴のほとんどが男子だ。純粋というかムードメーカーというか、まぁ微笑ましい光景
だ。もし全員が興味のない奴だったら、空気も悪くなっていたことだろう。がんばる奴がいて良かったと思
う。
最後まで残ろうとしている奴は、すでに座っている奴をイスから落としたり、イスの取り合いをしている奴
らの横から座り込んだり、ダーディプレイの連続。この光景には、「地獄絵図」という言葉が良く似合って
いた。
こうして最後の4、5人になるまで続けられる。最後まで残った人には、高校の購買で使える何百円かの商
品券が商品として送られた。
この商品券、有効期限が10月25日火曜日までだった。前日祭が行われたのが21日金曜日、次の22日
土曜日が文化祭で日、月が休み。つまり休み明けの火曜日に即使わなければ無効という事だ。
この商品券は休み明け1日過ぎると使えなくなるので、ある意味レアな代物だろう。手に入れる価値はある
かもしれない。
女装男装大会
各クラスの代表(女子2人以内、男子2人以内)が自分から見ての異性に変装して、その技術を競うという
ものだ。うちのクラスからは男女1名ずつ選ばれた。1人はA蘇、もう一人はM木という女子だ。
技術を競うと言ってもメイクをする訳ではない。基本的に衣装と仕草だけだ。おおかた予算の都合で本格的
な道具が用意出来なかったんだろう。
うちのクラスはそこそこの出来だったと思う。M木の男装は素でかっこいいと思った。写真が手に入ればよ
かったのだが。
A蘇の女装も結構な出来だった。少々ユーモアセンスが足りなかった気もするが。
ユーモアで決めるなら3年になかなかおもしろい奴がいた。80年代まんまの長スカにパーマで出てきた。
あれで片手にかみそりやチェーンを持っていたらもっとおもしろかったろう。
男装もいいのがいた。こちらの服装はよく覚えていないが、基本的に80年代だった。服よりもしゃべりに
集中してしまった。なめ猫ブームの時の流行語「なめんなよ!」が出てきた時には笑った。なめ猫免許証が
出てきたらもっと受けていた事だろう。このクラスのテーマは「懐かしき80's」だったのだろう。
ついでに言うとこの時俺は居眠りしながら見てたので、これ以外ほとんど覚えていない。
全校カラオケ大会
これは随分前から行われている企画のようだった。どこかからカラオケマシーンを持ってきて、各自好きな
曲を熱唱していた。司会が2人いたのだが、その2人はバックダンサーに。ダンスは長州小力そのもの。
みんな結構うまく歌っていた。もしも高校校歌なんか歌う奴が出てきたら乱闘起こしてやろうかと思ったり
したが、幸いそういう輩はいなくてよかった。
3年に凄いファンがいる人がいた。どうやら3年間連続で出場した人らしいのだが、その人がステー
ジに立つと周りに人が一斉に集まいた。もう怖いほどに。その人はSMAPを歌ったのだが、ス
テージの周りは阪神ファン顔負けの歓声。歌い終わってもまだやまない。むしろ激しくなっている。ステー
ジを降りてやっと落ち付く人たち。いまので相当盛り上がった。
この後にも何人か歌ったが、最後の一人にはなんとアンコールがかかった。その人は尾崎豊「十五の夜」を
熱唱してくれた。サビの部分ではステージから降りて客席をまわりながら歌ってくれた。「高校の文化祭で
十五の夜はタブーなのでは?」と思ったが、まず問題なさそうだった。
これで、前日祭は終了。その後教室で文化祭の準備。
衣装、小道具、パネルの用意をでかし準備終了。
準備もリハーサルも完璧にこなし、本番へ。
この時、俺らは知るよしもなかった。
演劇本番で、まさかあんなトラブルが起きるとは。
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