岡山バット殴打事件 H12・7/9
| 岡山バット殴打事件と秋田さきがけ(新聞)に出ている。 岡山から1000Km。秋田県の本荘市まで自転車での逃避行16日間。 よくここまで走って来たものだ。 少年が母親を殺した疑いがあると報道されたとき自殺をしてしまうのではと思っていたが最悪のケースは免れた。 野球部の後輩の2年生から独特の声や走り方をまねされたり柔道のわざで押さえ込まれたりしていたとあり後輩が1年生に言った「丸刈りにしてこい」との一言が金属バットを振り上げさせたらしいが、その前からいつかはやろうと決意していたらしく 自宅から押収された「闇の狩人」という自作の小説に後輩の頭に金属の棒を振り下ろすという描写があったという。 少年にとって後輩からのからかいに相当のストレスがあった事が想像できる。同じ新聞に劇作家の山崎 哲の話で 「子供には学校やクラブ活動がすべて。からかいは大人の想像をはるかに超えた死ぬほどつらいことだったのだろう」とある。 山崎 哲は他の事件などでもコメンテーターとしてTVで見ることがあるが公平な目線でコメントを言える数少ない人だと個人的に思っている。 成人も過ぎると別だろうが学校生活において上級生はともかく下級生から仕草の事でからかわれたり体力で押さえ込まれたりするというのは相当な屈辱だったろう。 同級生たちからも下級生からいじめられていると見られているのだ。 自尊心は相当傷ついていたと思う。 小説をかいているうちはよかったが少年は実際に行動に起こした。 必要なのはきっかけだけだったろう。 「丸刈りにしてこい」と話した瞬間にバットを振り上げた。 後輩を殺してしまったと思いこみ 迷惑をかける親も殺さなければならないと母を撲殺してしまった少年の気持ちには相当思い詰めた感がある。自宅に帰り母親と会話をしなかったと供述しているらしいがとてもそうは思えない。 少年を目撃し通報した人の話が載っているが 「わきめもふらず前だけを見てじてんしゃをこいでいた」 ペースを全く変えないがむしゃらな姿が印象的だったとある。 がむしゃらにこぐ事が自分の内面への挑戦だったろうか。 7号線を北へ向かい山形県境から秋田県に入ると左手に広がる海の中に飛島が見える。海岸端の松林は松食い虫のせいで伐採され海がよく見えるようになり景観がいい。 ひたすら前へ前へと自転車のペダルをこいでいた少年の目撃情報が寄せられ始めたのはそのあたりからだ。 |