トムソンとの出会い H11・2/10

 
 高校の1年の時学校祭で日の目を浴びたモーリスだったがあえなく手元を離れることになる。麻雀に夢中になりバイクの免許を取り、いつしか他の事に興味が移っていった。 半年ほど放り投げていたのだが、麻雀の負け分を精算しなければならなくなる。

 それで後輩に頼み、ギターの買い手を見つけてもらい1万円で売った。それで精算をし残った金で、かに玉定食を友人と食った記憶がある。

  思えばモーリスで竹田の子守歌をやり今日までそして明日からをやり傘がないをやったりしていた。
(この辺は年代があやふやだが)

 だが私の心の中にはひとつのくすぶりがあった。
それは中学2年の終わり頃に聞いたGFRのギミーシェルターという曲だった。友人のNが教えてくれたそのシングル盤(もちろんCDではない)は400円くらいだったろう。

 ジャケットを見て、まず衝撃を覚えた。
たくましい男が二の腕をだし暴力的な感じがする。叔母のモノラルプレイヤーにのせ針を下ろしたとき、あの印象的なギターのアルペジオが流れ♪フーーウゥーと歌うコーラスそして濁ったギターの音色がギュウゥゥンとうなりをあげる。そしてこれまた歪んだベースがブンブンうなる。

 私は興奮した。今まで聞いていたハミルトン・ジョーフランク&レイノルズとは訳が違うのである。

 ♪どんぽーYOU ろーまろーめベイビーてくまっまそーマーネー
などと友人の前で「恋のかけひき」を歌い俺が作ったなどとホラを吹き尊敬されていたのだが、(友人はアイドルの曲しか知らない奴だった)
GFRは♪ウー! ゲリオン トゥデイー!なのである。カッコイイ^^;)私は虜になり中3の修学旅行で行った札幌のレコード店でグランドファンクレイルロード登場というLPを買ったのだ。2300円くらいだったか。
 
 その私がエレキを選ばずフォークをやっていたのはやはりどこか間違っている。

 やっぱりロックだ。あの眠った子を揺り起こすような歪んだギター、高校2年の春頃私は月3000円の小遣いをもらいながら無謀な企みを企てる。 私は音楽雑誌に載っていたN通販から月賦でエレキを買ったのだ。支払いは2900円の10回払いではなかったか。(多少あやふやだが。)          
 生活費の9割以上を支払いに充てるという暴挙だった。思えばこのころから♪どうに〜かなるさ〜というO型特有の楽天的傾向が顕著になっていたのである。                
 
 とにもかくにも私は初めて電気を使うギターを手に入れたのだった。ヘッドにはTomsonと書いてあった。ストラトタイプのボデイが焦げ茶と黄土色の今でもよくあるタイプの色だった。

 しかしギターは手に入れたもののアンプがない。
カセットコーダーをアンプ代わりにし音楽雑誌を頼りに私はエレキの練習を始めたのである。        

 ある程度指が動くようになってからはただ無意味に早弾きの練習をした。恐らくこのころ他の連中は、好きなギタリストのコピーをしたりしていたと思う。しかし私は最初からアドリブのまねごとをしていた。
つかうスケールはペンタトニックだけ。
リズムも自分の足踏みだけ。

 後々気づくのだが、ここに私の致命的な間違いがあった。私は自分の耳を鍛えるのを忘れそしてロックに一番大切であるノリが表現できない「ノレナイギター弾き」
に向かって進んでいたのである。
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教訓 これからギターを始める人はコピーをし耳を鍛えそして必ずメトロノームかリズムマシンを使い練習しましょう。リズムがジャストになるとメトロノームの音が聞こえなくなります。(音楽の命はリズムです。)


次回は、テスコのアンプです。
副題は レッドハウスを知る
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