8.文 盲
 
 沖縄のホテルでバヤリースも?ですが、ポリカップのマルガリータには笑えました。それも大爆笑。カクテルはめったに飲みませんけれど、マルガリータは私も大好きです。 確かテキーラとグレープフルーツジュースのカクテルですよね。

 メキシコはテキーラの本場でしたので、忘れず飲んできました。ホテル代は、アカプルコのようなリゾート地は、先進国と同じ位の価格かと思いますが、首都のメキシコシティの一流ホテル(と駐在員さんの紹介でした)で、ツイン部屋の1人分が6千円位だった気がします。
 そのホテルは1泊目だけ日本の旅行代理店を通して予約したのですが、倍の価格を支払っておりましたので、2人分で1万2千円もぼったくられた、と憤慨しました。王女様のホテルとお城のホテルも6千円位だったと思いますが、あまり定かではありません。

 貨幣価値が日本の何分の1だったのかは、まったく覚えていません。 駐在員さんや日本人の現地ガイドさんの案内もあり、買い物や食事もホテル以外ではほとんどしていないせいかと思います。 それにつけても、他の国は話すことが何も思い浮かばないのに、思い入れがあるわけでも、好きなわけでもないメキシコについて、こんなに色々話すことがあるのが、自分でも不思議です。

 今回はインディオの話です。
 車のファンベルトが切れて立ち往生した大きな交差点では、物売りのインディオの家族(両親と8歳位の男の子とふたりの妹)が5人1列になって、片側2車線の道路に信号待ちで停止中の2列の車の間を行進していました。
 フロントガラスなどにかける小さな粗末な人形やおもちゃを、乗車している人に売るためです。4時間の間に1度だけ売れた様子を見ました。他国の観光客でもなければ、購入しない感じです。 毎日1日中、交差点から10台前後縦列する車の横を、行ったり来たりを繰り返しているのでしょう。

 インディオの父親はかなり背が低いのですが、先頭で背筋を伸ばして威厳を持って歩いていて、続いて男の子、その後ろを上の妹、続いて下の妹、長い髪を三つ編みにしたすさんだ表情の母親が最後尾です。父親は気短かそうで、子どもたちが列を乱した、まごまごしている、と怒って時々叩いているのを見かけました。

 他の車の進路妨害にならないように、故障車を押して移動させる時、そのインディオの男の子が押すのを手伝ってくれました。お礼に持っていたチョコレートをあげたところ、妹達にも分けていた感心な男の子でした。男の子が将来、父親と同じ職業にならないことを祈ってしまいました。
 それから帰りの空港で、幼い子どもたちを連れて通路に座り、陶器でできた3〜4センチ位のジュエリーボックスを販売していたインディオの女性がいました。 メキシコらしい絵が描いてあり、私の職場の女性達が喜びそうなものでしたので、購入することにしました。ところが出国目前でメキシコ通貨をほとんど持ち合わせていません。 米ドルで支払えるか尋ねたところ、ノーという返事で、空港の売店でドルをメキシコペソに両替してから購入しました。
花売りの少女。
 アメリカと陸続きのメキシコの空港ですから、ドルで販売したなら、より売れると思います。毎年すごいインフレのメキシコペソよりドルの価値が高い事。、ペソをドルに換算する計算方法、銀行で両替できる事などを知らないのでしょう。 インターネットで情報のやりとりがグローバルにできる時代に、インディオの人達の文盲は悲しい気持になります。インディオの子ども達の教育を何とかしてあげられないものなのか、考えさせられる出来事でした。







メキシコシティの小学校。 RES----- 共産圏に出張した事のある知人からドルを買う人の話(闇ドル)を聞いたことがありますが、自国の通貨の価値の低さから価値のあるドルを求める人がいればそれを知らずに価値の低い自国の通貨での支払いを求める人がいるという・・ 悲しい思いがします。

しかも何故価値が低いのか多くの民衆にはよく理解できないというのが実状かもしれません。 映像でしか見たことがないのですが車が信号で止まるとたくさんの子供が寄ってきて窓を磨きだし幾許かの金をドライバーから得ようとする映像がありました。
 たぶん何かの映画だったのでしょう。 褐色の肌色でなにやらわめく子供の丈夫そうな白い歯が印象的だったのですが実際に見たことのない私にとっては粗末なおもちゃや窓拭きでお金を得ようとする子供達に少しでもたくましく頑張れと思うのがせきのやまです。

 関係ない話ですが宮城県の金華山に遊びに行った時、煎餅を持つ後輩を鹿たちが囲い込み思わず驚いて煎餅を持つ手を挙げる後輩に「早く投げろ!」と言った事をその映像から思い出したのです。 子供たちにとってはお金。鹿にとっては食べ物。生きていくうえにどちらも必要であるのは当然です。続く

トップページへ   ほっと!トラベル目次へ