| 1975年4月、サイゴン陥落によりベトナム戦争終結。南北ベトナムが統一され、ベトナム社会主義共和国となる。 1995年、写真教室の友人とベトナムへ撮影旅行。ベトナム戦争を知る日本人ジャーナリストの著作など数冊を読み、予備知識を持って出発。開通したばかりの関西空港〜ホーチミン(旧サイゴン)の直行便に搭乗。確か6時間のフライト。 私は大きな声では言えませんが喫煙家です。ホーチミンへ向かう飛行機内は、キャビンの後部何席かが喫煙者のために空席になっていて、食後その喫煙席に行きました。搭乗客は大半が日本人の観光客でしたが、喫煙席で、ベトナム戦争に出兵したというアメリカ人と隣席しました。 20年前は20歳になっていなかったのでは、という感じのハンサムな白人男性でした。自分のベトナム旅行を、ひとりの「センチメンタルジャーニー」と表現しました。 その時、ベトナム女性の書いた本の映画化作品で、「プラトーン」のオリバー・ストーン監督が別のベトナム戦争を描いた " HEAVEN & EARTH "(天と地)を知っているかと聞かれ、知らないと答えると、自分はあの映画にとても感動した、と話してくれました。映画に触発されたベトナム行きだったのかもしれません。 帰国後、原作を読み、ビデオもレンタルしました。そして、軽い感じで話された「センチメンタルジャーニー」でしたが、その人には重い意味があったであろうことを思ったのでした。 ベトナム最後の王朝、グエン朝(1802〜1945年)の都が置かれたフエの観光客向けのみやげもの店では、米兵が置き残していったジッポーのライターを幾つも販売していました。ベトナム戦争中、ライターに様々な言葉や絵を彫って米兵たちが使用していたものです。 例えば " My Sweetheart, Mary, I love you. " とか、奥さんや恋人であろう女性の名、ハートの形などが彫られているLoveバージョンや、「毎日ろくでもないジャングルの中を這いつくばっている。早くアメリカの故郷に帰りたい」という叫び系が彫られたものなどいろいろでした。 ベトナム戦争の記念品として、またいかにもアメリカ的で、とても欲しかったのですが、気の利いた言葉が彫ってあるものを購入しようと選り好みしているうちに、入手しそびれてしまいました。 当時で戦後20年も経過していましたので、全てが本当に米兵たちが使用したものかどうかは、疑わしいかもしれません。 今回、ベトナムの話を書き出し、そのライターの持ち主が生きてアメリカに帰ったかどうかに初めて考えが至りました。ベトナム戦争の中で生きた重い人の心を、軽く考えていた自分に気づいてしまいました。 RES-----ベトナムの映画の話が出ましたが戦争を考えた場合題材には事欠かないでしょうね。 私が一番印象にあるベトナムの映画は「ディアハンター」ですね。戦場で行方不明になった青年が(名前は知りませんが今でも結構映画に出ている俳優です)戦争が終わった後のベトナムで賭でロシアンルーレットをやっているという映画でした。続く |