1983.5.10「デモテープ特集」

5/10放送 デモテープ特集
曲名 アーティスト名・出身地 「  」内は放送中の坂本龍一コメント
それ以外は榛野まなみ(アルコ堂)の注
ドリーム&ビジョン S.T.C・
東京都
東洋的な雰囲気を持ったインスト曲です。
「もっと聴いていたけれど、家でゆっくりと聴きます」
ナンメのきなこ 山岡康弘・
鳥取県
ピアノに合わせて「ナンメのきなこ、ナンメのきなこ」と歌を繰り返す曲です。
「なんて言ってるのかな」(後日、地方局のCMソングだと判明)
学校でかけたら、女の子が雨の中、家に帰ってしまったエピソードがあるそうです
グッドバイ 森川真行・
大阪府
典型的初期テクノポップです。
「ゲイリー・ニューマンとクラフトワークが元ネタ。ネタが分かるようではだめですよ。オリジナリティが欲しい」
また、坂本氏に聴いてもらいたいなら、最低限のルールは守ろうとのこと。
包装はきれいに。何曲も入れないでこれはという曲を入れること。
ものまね 酒井三奈・
名古屋
歌手などのものまねをしたものです。
薬師丸ひろ子、天地真理、忌野清志郎、矢野顕子、スネークマンショー、チェリッシュなど。
一部を除き当時もネタ的に古かったようです。
もう一度聴こうとテープを巻き戻すけれどやはり間が持たない坂本氏でした。
「名古屋はユニークな人が多いね」
ソリッド・スティト・サヴァイバー スプラッシュ・
長崎市
YMOのコピーバンドが同曲を演奏、ライブを録音したものです。
「すごいですね。初期YMOが忍ばれます」
ヤムヤム ナイル・ロジャーズ 休憩。
「彼は最近デビッドボウィのアルバム「レッツ・ダンス」のプロデュースをしました」
ライディーン 井口拓自・
川崎市
リズムボックスでリズムをとりながら、トロンボーンでライディーンを演奏したもの。
「どこがライディーンなんでしょうか。もう少し練習しましょうね」
ジャパニーズ・ガール 藤田登紀・
山口県
矢野顕子のデビューアルバム「ジャパニーズ・ガール」のA,B面完全コピーしたもの。
ではなく、オリジナルをそのままダビングしただけのものです。
「まいったね、この人は。疲れますね」
ぬらりひょんイメージソング OCS・YLE・CO
新潟県
前回の「モンゴロイドが来るぞ」を作った人の第二弾作品です。
ぬらりぬらぬらりぬらぬらりぬらりひょんと何度も歌っています。
「デモテープの原点のような曲ですね。この人はこのスタイルが確立していますね」
使用楽器がリコーダー、自分の声、掃除の棒です。
「今まで聴いた中では一番インパクトがあるね」
83年の坂本氏の活動予想として、
8時だよ、全員集合に出演する。
渡辺和津美のギターが入ったパブリックプレッシャーを発売する。
龍ちゃんレーベルを作る。
などを予想しています。YMO散開は予想外だったんですね・・・。
余興 山下奈美子・
福岡県
NHKで放送された番組「YOU」のエンディング曲に歌詞をつけたものです。
「いい雰囲気ですね。だれでも考えそうだけど、今までなかった。歌はもう少し練習しましょう」
歌詞は次の通り
わたしバスの中でおいかける
信号赤になって
上り坂が始まる
ペダルが回ってる
ぼくにまだ少し見えてるの
車輪リング
ベルがリンリン鳴っている、
と聞き取れましたが自信はないです。
無題 たなかみちろう 「牧歌的音楽ですね」
坂本氏、細野晴臣氏、立花ハジメ氏の声がスクラッチされているとの手紙でしたが、最後まで入っていませんでした。
この3人の声ということは、前年5月18日放送分のサンプリングと思われます。
少年B 天野義美 電気的音楽講座の坂本氏のドラムに自分の演奏を加えたものです。
電気的音楽講座は83年3月まで番組テーマ曲だったフォトムジークの製作過程を追ったNHKFMの特別番組です。
ドラム、ベース、シンセなど毎回少しずつ音を重ね一曲できる番組内容は、坂本サウンドの秘密が垣間見られると当時大変な反響があった番組です。
「曲は別にして、発想がいいですね。タイトルは中森明菜の少女Aを思い出します(笑)」
当時坂本龍一氏が中森明菜の批評をしたところ、ファンからカミソリが送られてきたエピソードがあり、アイロニーから笑いが出たと思われます。
当時、サンストに絶対出て欲しくないゲストの一人が彼女だったりしたわけで、まさか十年以上経過して自分が彼女の曲をプロデュースするとは思わなかったでしょうね(笑)

放送概要など

風邪をひいている坂本氏でした。「微熱中年」と一言。(松本隆氏の小説「微熱少年」のパロディと思われます)

参考資料:オンエアされたテープ、CDデモ・テープ1、当時の記録ノート、


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