1984.10.9「デモテープ特集」

10/9放送 デモテープ特集
曲名 アーティスト名・出身地 「  」内は放送中の坂本龍一コメント
それ以外は華屋龍一(アルコ堂)の注
両眼微笑
「坂本DJ風」
嶋本勝文・
和歌山県
DJなど坂本氏のサンストを完全にパロったもの。
「ひどい出来の東風(1984年2月14日)を聴いて元気づけられたということです」
TELEPHONE SINGER 鈴木司・
北海道
電話の時報に曲をつけたもの。
「なかなか発想がいい。環境音楽風の曲ですね」
デモテープ1にも収録されている。
Eccentric Party 金子・
東京都中野区
自作エンドレステープ。
エクソシストのサントラ、坂本氏と会話している松田聖子の笑い声などをコラージュしたもの。
「これも環境音楽風の曲ですね」
ここで使用されている松田聖子の声は、1983年1月18日放送のもの
On The Beach 山県有一・
東京都立川市
テストパターン風のテクノポップ。
「うまいね、曲づくりが。特にサビのコード展開がにくい」
ギターからシンセに転向したとのこと。
Sister Complex 藤渓優子・
大阪府
「矢野顕子風。あにさまーっていうのがくせになってしまいます」
愛憎の物語り。最初ピアノの曲があって歌詞はその後ついてくるとの手紙。
大和和紀のマンガを思い出すのは何故か?。
デモテープ1に収録されている。
Pavane 柳瀬純一・
鶴岡市
ガブリエル・フォーレの同ピアノ曲を、シンセサイザーで完全コピーしたもの
「ジェットストリームとか、クロスオーバーイレブンみたい(笑)。音がいいね」
家の魔よけにサインください、に苦笑いの坂本氏。
CIRCUS IS COMING
TO TOWN
岡元清郎 例の岡元節全開状態。
もはや、レギュラー状態の岡元くん。さぞかし喜んでいると思いきや・・・
「家は建っているけれど、人が住んでいない状態」とプロっぽく悩んでいる様子。
坂本氏の評価も若干厳しく?「どんどん展開していく珍しい曲。だけど似てますね」
さて、岡元くんの運命は?。以下10月16日放送分に続く。
ONGAKU オリエンテッド 相模原市の岸本くんのたれこみ情報。
YMOの曲のカバーをしているものだが、
「分数コードがあっていないんじゃないかな。ひどいね。
しかし、これだったらデモテープに応募してくる人の方が断然いいね」とのお言葉。
歌詞には幸宏やBGMなどが登場し、YMOを聴いてサトリを開こうなどの歌詞も。
デモテープ1リストの訂正:この曲がリストから抜けてます。
HOW DO YOU
MY FRIEND?
園田輝一・
埼玉県
イノヤマランド+インテリアという、YENレーベルメディアム路線風の曲。
「しぶいですね。テクニックがあります、みんな」
「コード感覚も良くなってきたし、ミキシングもかなり音楽的だね」
ぞうの大群 松下謙一・
熊本県
「リズムの感覚がすばらしい」
中学浪人しながら作った曲。放送から14年(!)どんな人生を歩んだのでしょう・・・。
クラリネットをこわしちゃった 川端竜弘・
埼玉県
同曲をコピーしたもの
「はっきり言って僕より歌がうまいよ」
「こわーしちゃったの部分が癖になる」
OLD GOOD DAYS
WORKERS
テイ・トウワ インダストリアルなサンプリングミュージック。
さすがの一言。個人的にはこの曲のイメージが今だにある。
本人の手紙には、産業革命の美しいイメージ部分を勝手に解釈したとあります。
「どうやって録音しているのか知りたい」
手紙の文面をしきりに気持ち悪がっていた坂本氏。
後日、一緒に仕事をすることになるとは・・・。
デモテープ1に収録されている。
おーさむ町 柳沢かおる・
栃木県
矢野顕子の完全コピー
「うまいねー、完璧なコピーだね。歌もうまい。私は舌を巻いてしまった」
と本当に舌を巻いてしまう坂本氏(笑)
音楽列車 ワールドスタンダード ワールドスタンダードの一枚目に収録されている曲
マーティンデニー、ディズニーなど描写音楽、つまり音によるアニメを目指しているとの手紙
1982年12月14日放送分でも彼らの曲麦秋がオンエア。
「アイディアに満ち満ちている。ペンギンカフェ以降の環境音楽」と坂本氏のコメント。
後日、細野晴臣のレーベル、ノンスタンダードからデビューすることになるが、
実は、坂本氏傘下のMIDIからという話もあった。(リブロポート刊モンドミュージックに詳しい)
結果的にはノンスタンダードになるが、それで良かったと思う。
個人的に、彼らの音楽(というか、鈴木惣一郎氏の音楽)に思い入れがあるため、長文になってしまった。
以下別の場所で
開演の辞 植村敏孝 「最高、これ以上すごいのは今日なかった」
小学校の予餞会。イントロ開始直前、バスドラの振動で体育館屋根の雪が轟音とともに落ち、
仮設ストーブの煙突をなぎたおし、場内騒然(笑)
デモテープ1にも収録されている

放送内容など

オープニングで「今回は批評はしないので、たっぷり聴いてください」
の割にはしっかり批評していた坂本氏でした。

参考資料:オンエアされたテープ、CDデモ・テープ1、当時の記録ノート、リブロポート刊モンドミュージック


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