1985.6.4「デモテープ特集」

6/4放送 デモテープ特集
曲名 アーティスト名・出身地 「  」内は放送中の坂本龍一コメント
それ以外は華屋龍一(アルコ堂)の注
メタルボックス 柳瀬純一 メロディがなくて、リズムとベースラインで出来ている曲。
二カ月で七本のデモテープ、しかもどれもクオリティが高い。
「こういう人はプロでやっていくのかな?。
仕事があって、こういうこともやっているっていうのがいいと思ったりもします」
ゴム三昧 井出康人・
松山市
木の箱と輪ゴム三本で作った自作楽器で曲演奏したもの。
「ユニークですね。
ペンギンカフェオーケストラのサイモンジェフスも椅子に輪ゴムをつけた楽器を作っていました」
坂本龍一スクラッチボイス 脳天キング エポがゲスト、4月16日放送テープから坂本氏の会話をサンプリングしたもの。
「ほとんど、言語障害ですね、これでは」
未確認標本音楽 小野寺こうき・
藤沢市
黄金バッド、ウルトラマン、山下達郎などの音を素材に、ダンス音楽を作ったもの。
「最近、サンプリングものが非常に増えている」
春光 杉江俊郎 「イントロが長く、歌が少ない。エコービンビンの印象派のような音楽」
「ピアノ、曲センスもいいけれど、一番必要なのは、歌のうまい友達を見つけることですね。僕も努力している(笑)」
桜散る桜咲く 安江実・
栃木県
YMOの東風に歌詞をのせたもの
歌詞は、
「大学に落ちた
すべった
しくじった
この世は真っ暗だ
この先この僕は
どうする
どうなる
あー浪人する
これからは
毎日がつらくなる
きびしい毎日だ
いったいどこまでやるのか
不安
不安・・・(以下略)」

「この曲をかけてくれたら、来年は大学合格間違いなし。そんなことはありません(断言)」
この辺が、後日別のDJのラジオ番組を聞いてもしっくりこないところ。
坂本氏の突き放す感覚がいいんです。(なんか、この項随分長くなった)
False Emotion 多東康孝・
保戸ヶ谷市
「モロ、フュージョン。非常にもっともらしい。冗談でかけました」
名盤「パシフィック」に収録されていてもおかしくないような曲。
だれにもあげない 三上直子+京田圭永 女の子二人が歌を歌ったものを録音、回転を上げて再生したもの。 「非常に良い。もろ久保キリコの世界ですね。実に共感が持てます。
今年二十歳になる彼女たちが(当時)、何十回も歌う姿が思い浮かびます」
デモテープ1に収録されています。
ゴジラ 砥上正信 伊福部昭のゴジラのテーマに歌詞をつけたもの。
一番はゴジラ一家、二番はサザエ一家、三番はハイジ一家(笑)の歌。
坂本氏はよほど気に入ったのか、後日、別の番組でもかけていた。
「なんで、今までこれがなかったのか、不思議。耳から離れない。矢野も好き」
デモテープ1に収録されています。
カルカッタ3 小杉正 NHK世界の民族音楽とサウンドストリートが好きな彼。
「インドの音風景にもっともらしいコードをつけた」もの。
個人的には、なぜかかなり好きな曲でした。
さよなら 佐々木朋子 小学一年生、引っ越しの時悲しくてピアノで歌ったもの
昭和51年お父さんが録音してくれた。「いいお父さんですね」
いかにも日本的に旋律に「中島みゆきしてしまっている。美雨もそうで、頭打ちです」
デモテープ1に収録されています。
萌芽 坂本昌之・
札幌市
坂本氏のような雰囲気の大陸風テクノポップ。
「出来過ぎじゃないのかな?。パターンに入り込んでいるというのか、ちょっとコピーの匂いが。今後頑張ってほしいものです」
I AM IN THE BACKYARD Shinichi 典型的コンピューターミュージック。 「変ですよ。暗い・・・。最近珍しい暗さがあります。この人、本当に地球人なんでしょうか?」
変な絵が描いてあったため、ついこのような発言になったようだ
Break Forth−P! AMORPHOUS 同じ傾向の曲が続く。前者が一台で作ったものなら後者は複数で作ったもの
「これも暗いです。最近こういう傾向が流行っています」
CRY テイ・トウワ 矢野顕子の声をサンプリングして楽器にしてしまったもの。
短い曲ながら、冴えている曲
「せつない」
デモテープ1に収録されています。
Replay テイ・トウワ 「かなり質がいい」
立花ハジメのレプリカントJBが好き。自分なりのヒップホップを作ったとのこと。
フィールドワークのイントロ風のフレーズを変化させらがら反復させている
Untitled 井上晃
(ピクトグラム)
自分の作ったチベタンダンスをサンプリングして別の曲を作ったもの。
「僕も好きな手法です」
エスペラントを元に作ったステッピン・イン・トゥ・エィジアなど
詳細はこちら
悲しくてやりきれない 片桐由実子 矢野顕子の同曲を、雪道を長靴で歩きながらラジカセ片手に歌いながら歩いたもの。
「雪を踏み固める音っていいですね。叙情あふれる曲です」
ビハインド・ザ・マスク 竹末そうこ ブラスバンドによるYMOのメドレーというもの。
「42人の部員たちはそれぞれバラバラになったんですね」

放送内容など

よほど気にいっているのか、オープニングはスクリッティ・ポリッティのヒプノタイズでした。
最後のお言葉は「本数が多くて大変だけど、みんな聴いているのでがんばってください」
個人的には、なぜかこのデモテープ特集の回が気に入っています。
5月14日分も好きだけど。


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