1985.12.3「デモテープ特集」

12/3放送 デモテープ特集
曲名 アーティスト名・出身地 「  」内は放送中の坂本龍一コメント
それ以外は榛野まなみ(アルコ堂)の注
Improvisation 1 新谷典昭・
愛知県
インドの楽器シャーナイを吹いたものに、寄席の笑い声を重ねたものです。
あまりに音がおかしいのでスタジオ内に笑いがあふれました。
「イントロの寄席の笑いが長いかな」
この楽器は演奏するのがたいそう難しいのだ、と坂本氏の事務所の人も言っていました。
Symphonie No.0 松岡武男・
松戸市
YMOの全曲をメドレーにしたものです。
ただ並べただけではなく、メトロノームでテンポを測り、遅いものから早いものへと並べたものです。
曲順はルームからマルティプライズまでとなっています。
「頭おかしいんじゃないかな、本当努力賞。えらいと思います」
テープの包装について触れ、「ドイツグラムフォンという感じ」
Phenomenon 土井直哉・
横浜市
サックスをフューチャーしたインスト音楽です。
「リアルフィッシュとなんら変わらない。プロみたい。
ジャジーな感じが最近の流行ですかね(笑)」
音楽指導 宮本由香・
三重県
「もしもしかめよ」系の掘り出しものシリーズです。
「12、3年前いとこのリカちゃんが、おばあちゃんに
民謡の指導を受けたものを録音したとのこと。
今は中島みゆきファンですとのお手紙に、「なんとなく分かる」とひとこと。

また、リカちゃんの名前から「リカちゃん人形のお父さんの名前はピエールと言って、
指揮者だからあまり日本にいなくて人形がない」と話題。
しかし、今ではしっかりピエール人形は出来ていたりする。
島の生活 岩崎慎治 岩波などの記録映画につけてもおかしくないインスト曲です。
「ほのぼのしている曲ですね。伝統的デモテープという感じがします」
涙のステッピン・イン・トゥ・エイジア 鈴木つかさ・
北海道
「おもいっきりやりましたね」
チェッカーズの涙のリクエストのイントロに
ステッピン・イン・トゥ・エイジアなどをスクラッチしたものです。
「これはどうやって作ったんでしょうか」
フィールドワーク+蘇州夜曲 鈴木由花・
鎌倉市
フィールドワークを演奏しながら蘇州夜曲を歌ったものです。
声がかわいいと坂本氏がお気に入りでした。
「飯島真理みたい。他の曲も飯島程度はかけるし、テクニックもある」
正体は以前ハワードジョーンズのオケで、都はるみのアンコ椿を歌った曲の方でした。
新潟東高等学校校歌 五十嵐雅(Akie Ber)・
新潟県
ハードロックに校歌の朗読をつけたものです。
ちなみに詞は谷川俊太郎さんでした。
当時、坂本氏の家の近くに住んでいたそうです。
「ベースとギターをチューニングしよう。もうパンクは流行らないよ」
曲名不明 ザップ 休憩で曲がかかりました。
ファーナ・デ・ロカ 浅野智子 マークゴールデンバーグの曲に、朗読をつけたものです。ちなみに題材はスペイン王家編。
「(浅野智子さんに)肩持ち過ぎなんじゃないという、意見もあるでしょうが、思わず引き込まれてしまいます」
「NHKクロスオーバーイレブン風ですね」
「BGMを僕が選んで朗読してもらたいですね。先生を呼んできて」
ミース・ファン・デル・ローエ 打田顕広(Nomon's land)・
岐阜県
サティ風細野晴臣という感じのインスト曲です。
どことなく、現代音楽家のカール・ストーンを彷彿させます。
この曲と次の曲は同じ方が作ったのですが、私はかなり好きなタイプの曲です。
PF 打田顕広(Nomon's land)・
岐阜県
サティ風大貫妙子という感じのインスト曲です。
「曲自体良く出来ているし、録音もかなりいいですね」
Hi Hi Hi 松田公美子・
福島県
矢野顕子の同曲コピーです。いためものをしながら歌っています。
「ふだんの生活に音楽、いいですね。実に明るい声がまたいい」
お父さん、お姉さんも歌っているということです。
デモテープ1に収録されています。
Womb 小沢邦彦・
横浜市
「横浜に上野耕二がいた。これはすごい。しがない公務員だって?顔を見せろ(笑)」
本人は、ジャズやクラシック、スティーブライヒなんかが好きなそうです。
坂本氏盛んに褒めます。
「これは楽譜かけなきゃできない。ラベルの弦楽四重奏のよう」
デモテープ1に収録されています。
ドレミの唄 News Value・
埼玉県
さかんに変調しながら、ドレミの唄を歌ったものです。
「なかなかかわいい」
Down Dance MODERN PEAK・
宝塚市
音が悪いのは貧乏が悪いんや、との手紙を同封した彼。
オーケストラヒットをレコードが50回(!)録音、
ラジカセのポーズとプレイを駆使して曲にはめ込んだものです。
「曲はひどいけれど努力に感心。阪神も優勝したし、まあいいでしょう」
・・・そういう時代ですか。
無題 黒澤朋之・
目黒区
「よくあるパターン。自閉的な作品ですね」

放送内容など

「Womb」を絶賛する坂本氏。
また、サティ風の曲を作った内田くんもすごいと褒めています。

今回送られてデモテープの番外として、以下のものを挙げています。
デモグッズ。光るオブジェを送ってきた子。
音はだめだけど、写真を送ってきた子。
履歴書を送ってきた子。

ということで、95年のデモテープ特集はこれでおしまい。
3月、サウンドストリート最終回・デモテープ特集に続くのでした。(涙)

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