1983アルコ堂日記
2003年07〜08月分


このページはmimo1983がその日体験したメディア、その他から紹介するものです。
土、日、祝日は基本的に更新を休止しています。(更新随時休止)
では、下の日付と曲名をクリックしてください。


07/07(月)「Living/Paris blue」
07/08(火)「エイプリル/ラウンドテーブル」
07/09(水)「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!サウンドトラック大全集」
07/10(木)「KYON3/小泉今日子」
07/11(金)「abc/ピコ」
07/20(土)
07/21(日)
08/20(水)
08/23(土)ぼくたちの「死」
08/29(金)


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2003.07.07(月)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
・CD

BVCR-716

「Living/Paris blue」

1995.08.23-Release


5月から6月にかけて集中的に聴いたアルバムの一つ。 アルコ堂休止中でも音楽だけは聴いていたのだった…。 しかも大量に過去に類をみないほどに。 少しずつ紹介していきたいと思う。

これほどポップで自分好みのアルバムを 発売当時に聴くことができなかったというのは惜しい話。 1995年頃に一体何を聴いていたのだろうか。 楽曲、アレンジ、そして何より谷口のつややかなボーカルが魅力なのだ。
その音楽をあえて他の音楽に当てはめるならば、リゾート風マンナというところか。 まずは中古CD店でこのアルバムを購入、 「LOVE IS ALL RIGHT」を一聴してみることをオススメしたい。 きっと自分の日常が好きになるはずだから。


▼本日のインプットメディア▼

・CD「ロングバケーション2000ヴァージョン/大瀧詠一」
インストヴァージョンも同時収録のお買い得版。 しかし定番という言葉があっているアルバムだなあ。 音楽CDが売れないなんて言ってるけど、 こういう息の長い商品を作らない音楽業界も悪いよね。
それにしても「君は天然色」のイメージがある女の子っていい。



2003.07.08(火)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
・CD

VICL-61106

「エイプリル/ラウンドテーブル」

2003.04.23-Release


今年の夏は、エキゾ、ボサノヴァは勿論定番なのだが、 いわゆる男女ユニットの音楽を聴く機会が多くなりそうだ。 というのもその種のCDばかり最近購入しているためなのだが。 Paris blueをはじめ、新譜が発売されたばかりのオレンジペコー、 インスタント・シトロン、スパンクハッピー、ビューティフルハミングバード、ローカルバス、 そしてこのラウンドテーブルなど魅力的なユニットばかり。まだまだ発掘は続く。

さて、ラウンドテーブルの新譜は、いわゆるフリッパーズギター後の音。 積極的な過去音源の再評価から生まれた音楽というべきか。 分かりやすくキャッチーな曲と同時代的な歌詞、 そしてアルバム全体にポップスの魔法がふりかけられている。 なによりフィーチャーしたNinoのキュートな声がいい。 アニメーション作品の主題歌に使われるのもまた納得というもの。 いずれにしろアルコ堂大推薦、である。

最近、朝の時間確認のためテレビをつけていることが多いのだが、 意識的に見ていないにもかかわらず、 殺伐としたニュースばかり耳に入ってくる。 そんな時せめてこんな音楽を聴いて、自分を元気づけたいと思う。 世界のどこにも救いなどない、と絶望するより、 世界のどこかに(自分にとって)救いになるなにかがあるはず、と信じながら。


▼本日のインプットメディア▼

・CD「Modern Lights/オレンジペコー」
ファーストアルバムが好きなんだけどね。 サウンドが豪華になったのでまるで別のユニットのよう。 しかし才能あるなあ。



2003.07.09(水)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
・CD

COCX-32232→3

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!サウンドトラック大全集」

2003.06.18-Release


子供に見せたくないテレビ番組ナンバーワンの座を毎年獲得しているクレヨンしんちゃん(通称クレしん) ではありますが、劇場版はテレビシリーズとは一味も一味も違うことをご存知でしょうか、と劇場映画肯定派の一人として思うのです。 テレビ否定派は劇場映画をしっかり観てクレしんを評価しているのだろうか、といささか疑問が…。

むしろ同じ製作会社によるドラ○もんの方が問題あるのではないかと。 困った出来事→道具を出す→頼りすぎて駄目になる、という図式が延々と何十年も続けられているわけで、 ある意味で自ら積極的にオトナになることを否定している主人公がいるわけです。 ならばクレしん映画オトナ帝国の逆襲劇中で「オトナになりたい」と絶叫する幼稚園児しんちゃんの方にシンパシーを覚えるのです。

このアルバムは1993年から毎年制作されているクレしん映画音楽集。 十周年を記念して各映画から数曲ずつセレクト、二枚組みのアルバムとして制作されたものです。 いわゆるボーカルアルバムではなく、純粋にBGMを音盤化したもの。 まさにクレしん音楽ファンにとって待ちに待ったアルバムといえましょう。

残念ながら各作品単独CD化はなりませんでしたが、 代表的で印象的な曲はすべて網羅しているということもあり、まずは満足いく出来、ではないでしょうか。 発売されただけでももうけもの、と考えるべきでしょう。

特に怪獣映画、というより60年代東宝特撮映画に対するオマージュにあふれた「爆発!温泉わくわく大決戦」、 60〜70年代の社会風俗の匂いがこめられている「オトナ帝国の逆襲」、 民放ではなくNHKの時代劇的な音楽を目指したと思われる「戦国大合戦」等など、 聴き所満載、元ネタ探しが楽しいこのアルバムは映画音楽ファン、音楽ファンにこそ聴かれるべき作品集といえるでしょう。


▼本日のインプットメディア▼

・CD「Naturelle/paris blue」
ジャケット、写真最高。谷口さんの美しさが最大限生かされているような出来ばえ。LP盤だと映えるだろうと。 ただ、音の方は前作「Living」とはうって変わって静まり返っているため評価は…。



2003.07.10(木)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
・CD

VICL-61038〜40

「KYON3/小泉今日子」

2002.12.18-Release


 特別目立つわけでもなく、自己主張が強いわけでもない。 でもどこか一目置かれていて、同性にも好かれ、意外に男の子の人気が高い、 そんな女の子がクラスに一人くらいいなかっただろうか。
 記憶の中で、いつまでもイキイキとした姿と笑顔を見せてくれるような…、 大瀧詠一「君は天然色」、YMO「君に胸キュン」、鈴木茂「ソバカスのある少女」などの曲が似合うような、そんな子が。

 かつて、小泉今日子にはそんなイメージが確実にあったような気がする。  今回三枚組ベストCDボックスを入手したことで、その思いはますます強くなった。 一、二枚目は発売シングル曲をデビューから最新曲まで網羅したシングル集大成ディスク。 三枚目はすべての曲から通好みの曲のみをセレクトしたベスト盤、といえるもの。 特にシングル曲のタイトルと歌詞にはぜひとも注目すべき。例え今となっては風化した言葉と感じたにしても。

 それにしてもこのCDボックスを聴いて思うのは、小泉今日子の事ではなく、あの女の子のこと。 実際今も生きているはずの女の子ではなく、記憶の中に住んでいる女の子のこと。

 あれから長い歳月が経過していつの間にか大人になってしまった。 大人になったぼくたちは過去に少しずつ別れを告げながら前に進んでいる。 時折感傷的な気持ちになる時、憂鬱な気持ちになる時、多分あの女の子のことを思い出している。 もうあの頃には戻れはしないし、戻る気はないが、記憶の中の彼女はいつまでもあの頃と変わらない姿でいるはず。 そして自分も変わらないままでそこにいる。

 いつか、その姿が記憶の中からいなくなる時、ぼくは大きなモノを失ったことに気がつくのだろう。 自分に対する絶望と失ったモノに対する哀しみと共に。


▼本日のインプットメディア▼

・本「ぬしさまへ/畠中恵」
・本「世界の果ての庭/西崎憲」
・雑誌「幻想文学67・終刊号」

とうとう幻想文学誌がなくなってしまった…。



2003.07.11(金)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
・CD

UMCK-3501

「abc/ピコ」

2000.10.25-Release


1972年リリースのアルバム。 傑作という言葉はこのアルバムのために用意された言葉ではないだろうかと思われるほど、完成度が高い。 まさに日本ポップス史上に残る一枚。 つまり「ロングバケーション/大瀧詠一」がポップスファンにとって必聴アルバムであると同じように、 この「abc/ピコ」も同じく必聴アルバムだということだ。 特に「I LOVE YOU」。

ライナーから一部引用「樋口康雄氏(ピコ)は、ポップミュージックが絶好調だった60年代と、 新しい様々なロックが台頭してきた70年代初頭の魔法の様な何年かを、 音楽漬けで過ごし、この作品をなんと18〜19歳の時に作り上げています。 そのデビュー時のキャッチコピーはずばり{弱冠19歳のスーパーアーティストピコさっそうと登場!! きみの求めているサウンドがここにある}」

A&Mで喫茶ロックなピコサウンドをぜひ機会があれば体験してほしい。 それにしても、 つくづくアルコ堂がここに遊びに来る人たちの近所にあればいいと思うのだ。 気軽に立ち寄って紹介した音楽を楽しむ事ができるだろうから。 多分、一日飽きないのではないか。


▼本日のインプットメディア▼

・本「アビシニアン/古川日出男」
・本「十八の夏/光原百合」



2003.07.20(土)

本日のインプットメディア(時間順) 本日の雑感(ぼんやりとした時間)
・CD「ロング・バケーション20周年記念盤/大滝詠一」
・CD「エイプリル/ラウンドテーブル」
・CD「ヴィジターズ/佐野元春」(購入)
・CD「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー/YMO」


某大型CDレンタル店にて「ヴィジターズ/佐野元春」を購入。 しかもレンタル落ちということで300円(税別)。 特に音源を聴く事ができればいい、というものなので問題なし。 それにしても音質がいい。 当時賛否両論があったが、 今聴いても充分先駆的な感覚が伝わってくる。



2003.07.21(日)

本日のインプットメディア(時間順) 本日の雑感(ぼんやりとした時間)
・CD「風街図鑑1969-1998/松本隆」
・CD「ヴィジターズ/佐野元春」
・CD「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー/YMO」


依頼を受けている卒業ビデオ制作の一日。 短篇15分程度の小品ではあるが、 写真しか素材がないため、 スキャナー作業に一番時間を費やす。

コマを一コマ一コマソフト上に貼り付けていく作業が実に楽しい。 やはりこういう形がないものを組み立てていく手作業が性にあっているのかも。
とはいうものの、いわゆる日曜大工的な作業は苦手なわけなのだが。



2003.08.20(水)

本日のインプットメディア(時間順) 本日の雑感(ぼんやりとした時間)

・CD「the Best of Gontiti/Gontiti」
   考えてみれば彼らのアルバムを初めて購入した。

・CD「猫の恩返しサウンドトラック/野見祐二」
   一年前購入し損なった一枚。
   しかしもう一年が経過してしまったのか…。

・CD「エンジェル/溝口肇」
   彼のアルバムも…、いやガンダムサントラがあったか。


一ヶ月で三本のビデオを制作するのは困難を伴うものだと痛感した一日。 無事全ての作業を終了したものの、その結果として腰を痛めてしまったようだ。 やはり仕事終了後、深夜に及ぶ机上作業は無理があったかもしれない。 といいながらやはり机上でパソコン操作しているのだが…。

ただ、日ごろの運動不足が確実に影響している事もまた確か。 適度な運動をしてみようか…。何かいい事をしている人が例の場所に書き込みを。



2003.08.23(土)

本日のインプットメディア(時間順) 本日の雑感(ぼんやりとした時間)

・DVD「ゼイラム」
   雨宮監督作品って面白くないんだけど(個人的)
   つい見てしまうんだよね。うーん。

・CD「パパ・センプリチータサントラ/石野卓球」
   こういう仕事もやっているんだ。
   見落としていたけれど軽い感じで聴きやすいかも。

・CD「ファーストステップ/大村憲司」
   しかしこの時期(1978年)の大村音楽はいい。
   ケンジショックも、春がいっぱいも。
   つくづく亡くなってしまったのが惜しいよ。


ぼくたちの「死」

時々、死について考える事がある。 特に七月、二月にその波がやってきて憂鬱な気分になる。 この憂鬱さがなければもっと人生が楽しいのかもしれないし、 気楽な気分で日々を送る事ができるのかもしれない。 でも自分にとって「死」という現象は、 決して避けて通ることができない事。 いかにその憂鬱さと共存していくかが、 一生における一つのテーマなんだろうと思っている。

葬式とか人が亡くなった時の行事って 結局自分たち生者たちのための儀式。 もちろんお盆もそうなんだけど。 死者を通じて今生きている自分の姿を再認識する儀式。

ただ、特定の日だけ死について確認するというのはどうだろうか。 逆にその確認行為というのは、 特定の期間であるとか日に限らず、 日常でも簡単に意識できるような気がする。

祖母が亡くなった時に思ったけれど、 例え肉体が滅びたとしても、その血を受け継いだ 自分が生きていると言うことは、 遺伝子情報は確実に伝達されているわけで、 個がなくなったとしても、実は生き続けているという事なんだよね。 だったら死は少しも悲しい事ではないのではないか、 少なくても自分がいるということに限っては…。

次の瞬間にはもしかしたらこの意識がなくなってしまうのかもしれない不安感。 こうして考えている事が無意味になる可能性。 つい厭世的な気分になるけれど、 死を意識しないでいる自分はもっと嫌だという気がする。 楽な方に流れるのは簡単なんだけど、そんな自分を想像するのはもっと嫌。

いつか確実に誰にでもやってくる死について考えながら生きていく事にしようか。 少しずつ折り合いをつけながら、数少ない自分の気持ちを理解してくれる人たちと一緒に。



2003.08.29(金)

本日のインプットメディア(時間順) 本日の雑感(ぼんやりとした時間)

・CD「FOR TWO-PIECE/SMOOTH ACE」
   ひたすら心地よいコーラス。
   ぜひとも生で聴きたい。
   でも姿を見ても仕方がない気もする。

・CD「QUATTRO/PARIS MATCH」
   オリジナルもいいけれどカバーもセンスある。
   この夏、一番聴いたアルバムかも知れない。
   もっとメジャーになって欲しいと心から思う。

・CD「Living/paris blue」
   PARIS MATCHと似た語感だけど似て非なるもの。
   屋外というより屋内という感じかな。
   1〜3曲目の展開が最高。


佐藤さとるとの邂逅

小学校時代に読んだ数少ない本の作家として、 佐藤さとるを挙げる人が多いのではないか、 と昭和40年代生まれのかつての子供は思うのだ。 例え物語は忘れていても、例えば読んだ時の印象は覚えているのではないか。 読んだ瞬間から懐かしさに溢れるような、そんな物語たちのことを。

「だれも知らない小さな国」に代表されるコロボックル物語。
「おばあさんの飛行機」に代表されるファンタジー童話。
「赤んぼ大将シリーズ」に代表されるSF冒険譚…。
(実はこの赤んぼシリーズが一番のお気に入りだった)

どこか、日常生活からかけ離れているような場所だった学校の図書室で、 たくさんの子供たちが手にとって楽しんだ一冊の本を、 一ページ一ページ、胸をときめかせて読み耽ったあの頃。 まだ自分以外の誰かを好きになる以前の、 自分自身と親、そして少しの人々たちが世界の全てだったあの頃。 どんな未来が、どんな世界が自分の前に広がるのか、全く未知数なあの頃。 もしかしたらそんな事すら考えていなかった頃のこと。

実は自分の部屋の小さな本棚の一番いい場所に、 池澤夏樹と並び、佐藤さとる文庫コーナーがあるのだが、 その背表紙を見るだけで切ない気持ちになる。

その切なさは実はあの頃の自分自身への切ない気持ちなのかもしれない。 小さな世界で毎日を過ごしていた時には、 想像することすらできなかった遠い未来に今自分は生きている。 毎日新しい未来へ向けて生きている…。

できればあの頃の自分自身に、 一心不乱に佐藤さとる作品を読み続けている自分自身に伝えたい気がする。 君が読んでいる事の意味が、きっといつか分かる日が来るのだという事を。 懐かしい気持ちで君の事を振り返る事が出来る余裕がある事と、 少しずつ年を重ねているけれど、毎日毎日元気に生き続けている事を。 未来に向かって生きている自分自身に…。

…今回の文章を某小学校で起こった不幸な事件に対して下された一つの結論に対する、 何の力もない一人からの精一杯の言葉としたい。 自分は評論家でも被害者でも加害者でもないから…。

人は人でなければならない。最後の瞬間まで。 そして怒りも悲しみも喜びも誰にも奪う権利などないのだ。 全て自分で見つけるため人は人であり続ける。 その可能性だけは守らなければいけない。





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