1983アルコ堂メディア日記
6月後半分


このページは未森幸月がその日体験したメディアを紹介するものです。

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1999.6.16

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「マイ・ファースト・カリィ」
/カヒミ・カリィ

最近カワイイ声ブームが自分の中で起こっていて、 その手の声のアルバムばかり聴いています。 (ちなみに声優さんの作ったアニメ声はちょっと・・・) 彼女はその中でも特別な存在ですね。 インスタント・シトロンの片岡知子さんの声も好き。

・1995年
CD発売


1999.6.17

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「Colors」
/高橋幸宏

最近の高橋幸宏氏の新譜は数回聴くと 自然に聴かなくなってしまうということが多かったのですが、 (失礼)今回のこのアルバムは別で何度も聴いています。ジャケットがまたいい。

このアルバムは過去、自身のアルバムにおいてカバーした楽曲を、 集大成したアルバムです。

高橋氏の原点である黄金時代のポップスを取り上げているせいか、 実にいいアルバムに仕上がっていると思います。 坂本氏にもいえることだけれど、ここにきて彼らの原点に帰ったような気分です。 細野晴臣氏も何やらティンパンアレイ系の音楽を作っているようだし、 つまり、そういうことなんでしょうか。

何度聴いても飽きないアルバムで、 また当時のことが鮮明に思い出せるのも不思議。 7月7日には続編が発売されるとのこと。実に楽しみ。

・1999年
CD発売


1999.6.18

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「・・・ONLY WHEN
I LAUGH」
/高橋幸宏

このアルバム久しぶりに聴きますけれど、 なんというか初めて聴いた当時の状況が甦ってきます。

結局、自分にとって音楽を聴くということは、 未知なるものの体験であると同時に、 過去への旅のような気がします。 音楽を聴くことで、ここではないどこかへ行くことが出来るのだから、 実に安上がりですよね。<自分で感心してしまう。

そういう意味では千枚単位のアルバムを所有しているわけだから、 その一枚一枚が旅への水先案内人ということなのかあ。 CDはお金で購入できるけれど、 この感覚っていうのは購入することはできないわけだから、 CDの価格ってそういう意味では安いのかも知れません。

で、このアルバムなんというか、 音色はものすごく好きなのですが、 詞と曲が今ひとつという感じなのです。 マーケティングを気にして作りすぎという感じがして、 つくづく残念です。

・1986年
CD発売
CD EXITENTIALIST
GO GO」
/ザ・ビートニクス

このアルバムも音色が好き。 ヒット曲こそ収録されていないけれど、 (「ちょっとツラインダ」が収録されているけれど) いかにも1980年代後半の音をしている。 ビートニクスのアルバムはどちらも好きだけど、 特にこのアルバムはいい感じ。

・1987年
CD発売
BOOK 「音符」
/三浦恵

第29回文藝賞受賞作品。

某さんから紹介していただいた作品。 基本的に音が描かれている作品は好きなのだが、 この物語も音小説としてかなり好きな作品。 最近だと辻仁成「パッサジオ」 「グラスウールの城」「アンチノイズ」、 池澤夏樹「帰ってきた男」、高野史緒「ムジカ・マキーナ」などがあげられる。

結局、音体験というのは、実に個人的な主観であり、 その個人的体験を言語化しようとしている 音楽的な小説にひかれるのかもしれない。 他人の音体験を感じたいのだ。

作中、彼女の声がどんなものであるのか、 文章を読んで想像することしかできないところが、 音を間接的に感じることができる、 魅力的な作品に仕上がった理由なのかもしれない。

また、彼女の作品は情景描写が非常に多いのだが、 下手に心理描写をする作家の作品より、 ずっと主人公の心理状態が表現されていると感じる。

いずれにしろ、何度も読みたくなる、 そんな心地よい清涼感あふれた作品である。



1999.6.19

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「エイベックス・ダンス
・マトリックス95 LIVE」

どうしたのか、アルコ堂! といわれそうなディスクですが(笑)、 実は小室さんが好き、ということではなくて、 この二枚組みのアルバムには坂本龍一さんの曲が収録されているのです。 「VOLTEX−OF−LOVE」がその曲。

「フォト・ムジーク」「コンピューターおばあちゃん」も初CD化ということだし、 そろそろ過去の音源を集大成しようと思い、購入した次第。

ただし、原価ではちょっと・・・ということもあって、中古屋さんで。 3,800円が560円でした。

曲の内容はといえば、 ・・・まあ、坂本さんの楽曲が聴けたということで良しとしましょう。

・1995年
CD発売
CDS 「晩秋のつむじ風」
/スノーモービルズ

シンクシンクレーベルから出るものは、すべてテクノ魂にあふれていて、 実に共感がもてます。さすが、寺田康彦さん率いるレーベルだけあります。

テクノで、はっぴいえんどで、宮澤賢治的な彼らの今後の作品が楽しみ。

ただし宣伝不足なのではないかと思います。

・1998年
CDS発売
CDS 「風景観察官と夕焼け」
/スノーモービルズ

「フィールドワーク」が個人的に好み。

やはり考え込んだテクノより、 明るいテクノポップに共感を覚える今日この頃。

・1999年
CDS発売
CD 「ハート・オヴ・ハート」
/高橋幸宏

1993年YMO再生の噂が巷を賑わしている時に発売されたアルバム。

内容は高橋幸宏過去の楽曲からラブソングを中心に、 アコースティックなサウンドで新録音したもの。

カバー作品を集大成した「COLORS」といい、このアルバムといい、 高橋幸宏という人は基本的に唄を歌う人なのだということを改めて思った。
その文脈からいえば、昨今のアルバムに対する自分の姿勢というのは、 結局、楽曲の善し悪しのみにこだわりすぎたため、 ボーカリストとしての高橋幸宏の姿が見えなかったというところに起因するのではないか。

これを機会に東芝EMI後半時代のアルバムをもう一度聴いてみたくなった。 ボーカリストとしての高橋幸宏を純粋に楽しんでみようと考えている。

・1993年
CDS発売
CDS 「ONE/たったひとつの」
/遊佐未森

遊佐未森の楽曲から三曲選ぶとしたら、 「僕の森」「咲くといいな」、 そしてこのシングルに収録されている「たったひとつの」。 これはおそらく今後も続くと思う。

とにかく、この曲を聴いて欲しい。いいたいことはそれだけ。

・1991年
CDS発売


1999.6.20

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
BOOK 「アラマタ図像館2〜解剖」
荒俣宏

毎月、文庫で荒俣先生のご本を読めるのは嬉しいものです。 まあ、油断しているとあっという間に新刊が増える方ですが、 やはり低価格で定期的発刊は嬉しいものです。

今回のテーマはずばり「解剖」。 はっきりいってその手の話題が苦手な人には辛いものがあります。 (自分もちょっと)

で、次回の海底に期待ということで。 これは、心地よい気持ちになれることでしょう。

・1999年
発刊
CD 「エキゾチカ90」
/マーティン・デニー

マーティンデニーを敬愛する日本人アーティストが中心になり、 81歳のデニーさんを囲んでレコーディングしたアルバム。 また、デニーさん当時の仲間が当時の名曲、新曲を録音しているアルバムでもあり、 今のところ、デニーさんの最新作品でもある。

当時から、そのうさんくささ(これは褒め言葉です、もちろん)に共感していたのですが、 90年代後半の今、ますますその妙な感覚に磨きがかかっているような。

それにしても、彼は今何しているのでしょうか?。 元気なら嬉しいのですが・・・。

・1990年
CD発売
CD 「2001年の恋人たち」
/シ・ショウネン

アルバム「テクノ歌謡」は80年代初頭の雰囲気が匂う好企画だったが、 (今後の6タイトルが非常に楽しみ) そのテクノ魂というのはシ・ショウネンの戸田誠司氏に受け継がれたであろうことは、 このアルバムを一聴するだけで分かると思う。

要するに、あの狂乱にちたテクノ歌謡というムーブメントを経過しなければ、 彼のような一種のデジタル的な天才音楽家は出現しなかったのではないかと思うのだ。

もっとも、彼の声質には若干違和感があるので、 相棒の福原まりさんとの絶妙なコンビネーションに助けられている部分があると思う。

とにかく、テクノポップを語る際に無視できないアルバムであり、 グループであることは間違いない。 ぜひ、お聴きいただきたいアルバムである。

・1986年
CD発売
COMICS 「朝からピカピカ9」
/山口美由紀

朝ピカもとうとう最終巻。 4年という長きにわたる連載であり、 意外なことに作者にとっても最長連載記録を達成したことになる。 まずは完結を祝いたい。

それにしても名作「VKカンパニー」からずっとファンを続けているが、 彼女の描く学園ものはいつも楽しい。 あんな世界は実世界ではかなり困難なだろうとは思うが、 楽しいからよしとしたい。

個人的にはファンタジーモノが苦手なのだが、 次回作は順序としてファンタジー作品だと思われるため、 その間は過去の学園ものを楽しもうか。

いずれにしろ楽しみな漫画家の一人であることは間違いない。

・1999年
発売


1999.6.21

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「M−16」
/YMO

映画「プロパガンダ」のエンディング曲。 徳間書店から発刊された写真資料集「ピリオド」 付録CDSに収録されていたもの。

これを聴く度、映画の最後のカット少年の走りが思い出されて、 涙という感じ。

・1984年
発表
CD 「音楽殺人リミックス」
/高橋幸宏

クールなアルバム「音楽殺人」に収録された楽曲の数々を、 砂原良徳、サムシング・ワンダフル、LFOらがリミックスしたアルバム。
オリジナルが好きな者としては若干複雑な気持ちが残るのだが・・・。 願わくは、「ニウ・ロマンティック」「ぼく、大丈夫」あたりをリミックスして欲しいもの。 これすごくクールなアルバムになると思うのだけれど・・・。

・1994年
CD発売
CD 「パシフィック」
/サウンドイメージアルバム

細野晴臣、鈴木茂、山下達郎が 南太平洋にテーマを求め作曲したインスト企画アルバム。
マーティン・デニーのようなインチキくささがないのは残念だが、 実に心地よい雰囲気に仕上がっていることも確かだ。

聴きどころはなんといっても全篇で聴くことができる教授の演奏。 20年以上のキャリアを持つアーティストはやはり違うと、再認識。

また、コズミック・サーフィンの初期形も収録されており、 典型的なテクノインストポップを聴くことができる。

ちなみに本日で(6月21日)発売21周年を迎える。 名盤はいつまでたっても古くならなという見本のようなアルバム。

・1978年
LP発売


1999.6.22

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「CINE TECHNO
LOVE」
/高橋幸宏プロデュース

映画「男と女」「マイ・ガール」「甘い生活」 「小さな恋のメロディ」「恋する惑星」 「男が女を愛する時」「ラストタンゴ・イン・パリ」 のテーマ曲をテクノ風味を加味してアルバム化したもの。

単純にオリジナルサウンドトラックを収録したオムニバスアルバムにしなかったのは評価できる。 ただ、若干オリジナルの味を失ってしまった編曲のものもあるのだが・・・。

・1997年
CD発表
CD 「CINE TECHNO
YUKIHIROセレクション」
/高橋幸宏プロデュース

上記アルバムと同時に発売されたもので、 映画「グレートレース」「燃えよドラゴン」「未来世紀ブラジル」「甘い生活」 「個人教授」「ブレードランナー」「明日に向って撃て」「カッコーの巣の上で」 のテーマ曲をテクノ風味を加味してアルバム化したもの。

評価は上記と同じ。

・1997年
CD発表
CD 「禁じられた色彩」
/デヴィッド・シルヴィアン&坂本龍一

禁じられた色彩は何度聴いても素晴らしい。 実は朝の定番曲だったりする。

同時にこのミニアルバムには「バンブー・ハウス」と「バンブー・ミュージック」も収録されている。 例のくすんだプロフェット5の音色が好きな方は、 この2曲のサウンドを聴いて失われた文化(笑)の匂いを感じ取ってほしいもの。 本当にクールでいい感じ。

・1991年
CD発売


1999.6.23

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「VIDEO
GAME
MUSIC」
/細野晴臣プロデュース

やはり、細野晴臣氏の目のつけどころは違う、と当時実感させられた一枚。 そして同時にテクノという言葉は細野晴臣にこそ 似合う言葉だったのだと考えさせられた一枚でもある。

それにしても、この当時のナムコの勢いというものはすごいものがある。 XEVIOUSという名作を作り出しただけでも、 ビデオゲームの歴史に名を残すというもの。

また、音楽もこの当時の方が個人的には好き。 YMOテクノ魂が亡き後のテクノ文化を90年代のテクノ復活に至るまでの長い期間、 引っ張っていったといっても過言ではない。 (まあ、ハードロックとかその手のどうしようもないゲーム音楽もあったけれど)

・1984年
LP発表
CD 「TB RESUSCITATION」
/HARDFLOOR

TB−303ありがとう。としかいいようがないアルバム。

今では聞き飽きたというか、この手の音には飽食ぎみだが、 もう数年後にはまた新鮮に聴ける時期が到来することを期待しながら。

ケン・イシイさんの新譜もテクノに対して迷いが感じられるし、 90年代も終わりに近づき、テクノ終焉にさしかかってしまうのだろうか?。 と、テクノおよびテクノポップマニアのアルコ堂は杞憂ぎみなのだった。

・1993年
CD発表
CD 「Birth」
/小森まなみ

たまに聴くと非常に新鮮。

人気ラジオDJの小森まなみさんのベストセレクションアルバム。 付属の撮り下し写真集に思わず萌燃え(笑)。

それにしても、この殺伐とした時代に奇蹟的な思考の方だなと実感。

・1994年
CD発売
CD 「MUSIC FOR
A BACHELOR’S DEN」
/オムニバス

ラウンジもののをセレクションした和み系アルバム。

それにしてもどの曲をとってもストリングスアレンジが上品かつ、 涙をさそう出来。こういうアレンジ好き。

・1995年
CD発売


1999.6.24

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「epocha
1980−1986」
/EPO

ベスト盤をはるかに超えたアンソロジーアルバム。 CM「爽健美茶」、「アリエール」などのCMも入った二枚組アルバム。

それにしても本人のインタビューライナーはぜひ読んでいただきたい。 彼女の根底に絶対的な孤独感があって、 それが音楽を作り出す原動力の一つになっていたとは、 まったく想像がつきさえしなかった。 そういう気持ちであらためて彼女の曲を聴くと、 実に興味深い。

・1999年
CD発表
CD 「ボク、大丈夫?」
/高橋幸宏

1982年2月21日発売のミニアルバム。

アルバム未収録の「二人の陰に」「白銀は招くよ」 「ディスポーザブル・ラブ日本版」が収録されているので、 幸宏ファンならぜひ聴いておきたいもの。

ジャケットは矢野顕子さんの「オーエス・オーエス」的、 冠婚葬祭に使える(BY坂本龍一)写真になっている。

・1993年
CD発表
CD 「カミング・スーン」
/大貫妙子

最近、彼女のカワイイ路線の曲にこっていて、 このアルバムはその手の曲ばかり集めたアルバムで、 とても好感が持てる。 ぜひ、肩の力を抜いてこの手のサウンドに再度挑戦していただければと思う。 特に清水信之氏とのコンビネーションは抜群!。

・1986年
CD発売
CD 「El Mar Mediterrani」
/坂本龍一

「ウラBTTB」オリコンチャート1位おめでとうございます。!

1992年バルセロナオリンピック開会式「地中海のテーマ」がCD化されたもの。 後半部分を聴くと今だにオリンピックで指揮をとっていた教授の姿が思い出される。 グート時代はどちらかというとこのアルバムも リリースされていたBOUNCEでの活動を評価したい。 今ならこのアルバムも「ウラBTTB」の勢いで売れると思うので、 ぜひ再プレス、宣伝、販売してもいいのではないか?。

・1997年
CD発売


1999.6.25

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
LD 「映画/ラブレター」
拝啓、藤井樹様。
あなたは誰ですか。

その恋は、届くはずのない一通の「ラブレター」から始まった。

奇才岩井俊二、劇場長編第一回作品。

それは天国にあてた手紙だった・・・。
忘れかけていた記憶の中の物語。

神戸に住む渡辺博子が山の遭難事故で フィアンセの藤井樹を亡くして2年がたった。
三回忌の帰り道、樹の家を訪れた博子は、 樹の中学時代の卒業アルバムから 彼がかつて住んでいた小樽の住所を見つけ出した。
博子は忘れられない彼への思いをいやすために、 彼が昔住んでいた小樽=天国へ一通の手紙を出した。
ところが、あろうはずのない返事が返ってきた。 やがて、博子はフィアンセと同姓同名で中学時代の同級生、 ただし女性の藤井樹が、小樽にいることを知る。
博子の恋、樹の恋、 一通のラヴレターが埋もれていた 二つの恋を浮き彫りにしていく。
(LD解説より引用)

やはり今、精神が弱っているのか?。
どうしても、この映画が見たくなり、 久しぶりに更新作業を中断して集中して見る。
ただただ涙。
感傷的だ、作られすぎだといわれようが、 この物語にひかれていく。 何度見てもいいものはいい。とにかく切ない。 ついサントラも聴いてしまう・・・。
この調子で「耳をすませば」と突入したいところか。

CDS 「You do me」
/坂本龍一

もちろん表題曲はいいのだが、 ピアノ一本で演奏された「アモーレ」の方にひかれてしまうのはなぜか?。

この時期の教授は作りすぎの感があるのだが、 その印象は結局アレンジの問題に過ぎなかったのではないかと思える。 この「アモーレ」のように美しい旋律は確実に存在していたわけだから。

とにかく、次回作が(オペラ以後のソロアルバム)を大いに期待したい。

・1990年
CD発表
CD 「オードリー・ヘップバーン
・コンプレックス」
/ピチカート・ファイヴ

この時期の(テイチク〜初期CBSソニー)ピチカート・ファイヴが好きな自分としては、 やはりデビュー曲のこの詞、曲、サウンドに肩入れしてしまう。 まさに、フレンチテクノといってもいいサウンドに仕上がっている。 余談だがあとは「フラット・フェイス」の音楽も聞き逃せないのだが。

とにかく、今のピチカート・ファイヴしか知らない方もぜひお聴き願いたい。 心ある音楽ファンなら、きっと音楽のルーツ探しの旅のきっかけとなる音楽だろうから。

・1985年
12インチ発売
CD 「アクション・ペインティング」
/ピチカート・ファイヴ

細野晴臣氏もベースで参加。 疑似ライヴレコーディングサウンドが楽しめる。 まるでフィルスペクター風の音場が楽しめる曲でもある。 クールでテクノで70年代で。 非常に楽しめる一枚。

・1986年
12インチ発売
CD 「音版ビックリハウス
ウルトラサイケ・ビックリパーティー」

カセットのみの発売だったが、例のYENBOXに無事収録、 初CD化となったのが記憶に新しい。

ここでしか聴けない音源、 例えば細野晴臣+高橋幸宏の「ビックリパーティーのテーマ」、 高橋幸宏の情けない男のセリフが堪能できる「GOOD TIME」、 細野晴臣作曲、伊武雅刀歌唱の「だって、ホルモンラブ」など、 聴きどころ満載というディスク。 第一弾の同アルバムも教授の「ビックラゲーションのテーマ」など とにかく楽しい企画もの。

この時代のビックリハウスを中心にした遊び心というものが、 90年代に生きていないのが非常に当時を知るものとして惜しまれてならない。 90年代は捨てて、次の00年代に期待しようか?。

・1983年
カセットブック発売


1999.6.26

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「フィッシュ・スメル
・ライク・キャット」
/Various Artiists

マーティンデニーに捧げるエレクトロニカ・エキゾチカサウンド。

90年代初頭、80年代エキゾを総括したようなアルバム 「エキゾチカ90」が発売されたが、 90年代の最後にこのアルバムが発売されたのは、 実に興味深いものがある。

ライナーにも書かれているが、この手のアルバムは日本のレコード会社が企画、 制作するべきたぐいのものではないかと思う。

この夏はオリジナルエキゾサウンドのマーティンデニー作品と、 音響派的アプローチでエキゾサウンドを現代に蘇らせた 昨今のエキゾ作品の両方を聴き込むことになりそう。

・1999年
CD発表
CD 「プッシー・ギャロール」
/Various Artiists

上記のシリーズの一つでテーマは架空のスパイ映画のサントラ。 007とブルース・リーファンには実に楽しめる内容になっている。 元ネタというか、シーンを想像しながら聴くと楽しめることうけあい。 また、丹羽哲也氏によるライナーノートが実に楽しめる内容になっているので、 ぜひ一読いただきたい。 やはり、こういうたのしいライナーも捨てがたいものがある。

・1999年
CD発売
CD 「女王陛下の
ピチカート・ファイヴ」
/ピチカート・ファイヴ

ということで、架空のスパイ映画のサントラといえば、 本作も忘れてはならない。 こんなアルバムが企画として成り立つという発想もすごいが、 何より実際に制作してしまった彼らはなおすごいというもの。 ジャケット、コンセプト、内容ともに最高の一枚。 ジャケットの元ネタは・・・。

・1989年
CD発売
CD 「ぼくの地球を守って」
/イメージアルバム

原作の話はその手の人には非常に受けたという印象がある。 某ムー(笑)誌の読者覧には、この作品が発表されたと時期を同じくして、 転生ネタが大量に送られたという話もある。

音楽はあの野見祐二氏はじめ、溝口肇、門倉聡、フェビアン・レザ・パネ、 大貫妙子、新居昭乃などそうそうたるメンバー。 原作者である日渡早紀さんの希望がかなり入った人選だったらしいが、 彼女自体もかなりのアルコ堂的音楽マニアということらしい。

ほとんどの曲を野見祐二氏がプロデュースしているが、 結果的によかったのではないか。 彼の曲を聴くだけでも買う価値はあるかもしれない。

・1988年
CD発売


1999.6.27

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「チェンジ・ディス・ワールド」
/インスタント・シトロン

片岡さんのボーカルはかわいい(笑)。

で、彼らのアルバムは口あたりがよいポップなアルバムという印象があるのだが、 実は様々な音楽の要素が詰まっている。 引用元が分かる方法論もあるが、 自分たちが影響を受けた音楽をまったく 感じさせない楽曲を作り上げたのには驚かされる。 (もっともいくつかは元ネタが分かる<ただしマニアック!!) つまり、ポップスに対するマニアックな姿勢が、 一回転して普通のポップスになってしまったといったらいいのか。

ジャケットもよく、音楽的にもこれからの時期に適している好アルバム。 こんなアルバムがヒットチャートに登場したらもっと面白いことになるのだが・・・。 宣伝が足りない!東芝EMIさん。

・1995年
CD発表
CD 「ザ・ワールド・オブ・F.O.E」
/F.O.E

細野晴臣プロジェクトとしては、かなり好きだったのだか・・・。 セールス的に難があったようで、残念な気がする。

・1986年
CD発売
CD 「NEO GEO」
/坂本龍一

一筆書き的な曲が好きな自分としては、 このアルバム全体を占めている複雑な感じの楽曲は少し苦手。 ただし、AFTER ALLは全く別。 この曲かなり好き。坂本流エキゾサウンド。

・1987年
CD発売


1999.6.28

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「コーダ」
/坂本龍一

坂本氏のピアノアルバムの中では一番好きなアルバム。

(「1996」も好きだけれど、純粋なピアノソロということで) このアルバムが存在していなければ、 おそらくピアノの音色の美しさを認識することが 遅れていたのではないかと思う。 その意味でも記念碑的作品。

・1984年
カセットブック発売
CD 「YMO MEGA MIX」
/YMO

この12インチに関して言えば、 もっともYMOの存在が軽く思われていた時期に リリースされたという記憶がある。

ファンだった自分でさえ、何故今こんな商品が発売されるのかといぶかった覚えがある。 また、内容がYMOの楽曲を完全に解体、再構築した内容だったため、 がっかりしたものだった。 しかし聴くたびごとに、 また90年代初頭のリミックス作品を聴くにつけて思うことは、 実はYMOに対して愛情があるリミックスだったんだなということ。 素材はすべてオリジナル作品からの音源だったし、 ファンならうなる、ツボを得た内容だと思う。

今なら1,500円でこの迷盤が楽しめる。YMOファンにはぜひお薦めしたい。

・1986年
12インチ発表


1999.6.29

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「セレレガンスな愉しみ」
/きどりっこ

キャプテン(涙)レコードのかわいい部門担当の「きどりっこ」のアルバム。

「このこのこねこ」はテクノポップ史上に残る(?)名曲&名アレンジの一曲。

それにしても、昨今の音楽から失われてしまって久しいユーモアが、 このグループには確かに息づいていたと再認識。 こういうユーモアセンスのある音楽、聴きたいもの。

・198?年
LP発売
BOOK 「オルガニスト」
/山之口洋

最近音楽小説に凝っていてもっぱらその手のものを読んでいる。

この小説は近未来のドイツを舞台に、SF的要素とミステリー要素を取り入れながら、 バッハとパイプオルガンを軸にした、教授と弟子との対立をめぐる物語である。 特にラストは衝撃的な結末で終わっている。 音楽というものとここまで純粋に、しかも激しく対峙した登場人物もいないのではないか?。

また、「マンドラゴラ」などという単語、 ライニヒというような名前にニヤリとする幻想文学ファンも多いのではないか?。

作者はテクノポップについても20年以上聴いているとのこと。 小説にする構想もあるということなので、大いに期待したいところ。

・1998年
刊行


1999.6.30

メディア タイトル 感想(その日の気分) 備考
CD 「月面軟着陸」
/ピチカート・ファイヴ

佐々木麻美子さんのナレーションが入っているということだけで、 このアルバムは評価できるのではないか。(笑)

・1990年
CD発売
CD 「ごはんができたよ」
/矢野顕子

「峠のわが家」が一番好きだが、 このアルバムはそれに引き続き好きなアルバム。

いわゆる、YMO系アーティストが大挙参加しているアルバムである。 高橋幸宏氏のドラムは前ノリだし、坂本氏のキーボードは例の坂本節だし、 細野晴臣さんのベースはあいかわらずシブイし、大村憲司さんのギターはクールだし、 松武さんのMC−4は完璧だし。

とにかく、80年代初頭の雰囲気、 具体的に言うならば矢野顕子さんのライブ(当時)をそのまま再現したかのような、 スタジオ録音アルバムに仕上がっている。

家庭的なイメージもいいのだが、こういうかっこいい矢野顕子さんも最高。



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