1983アルコ堂メディア日記
11月中旬分


このページは未森幸月がその日体験したメディアを紹介するものです。

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1999.11.11(木)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「U.T/YMO」


一番最初「BGM」というアルバムを聴いた時、 この曲に強く反応した覚えがある。 記憶を辿ってみると、どうやらあの対談の部分の インパクトが強かったように思われる。 今、聴いても実に斬新な曲である。タイトルも記号的。 これが1981年に発表された事実というのは、 やはりすごいとしかいいようがない。

再生YMOライヴのパンフに記載されていたように 両日この曲が演奏されることになっていたのだが、 結局坂本氏のインタビューでは本人たちも知らなかったらしいのは何故だったんだろうか。


今日のひとこと:
当初「E.T」というタイトルだったらしいんだけど、 本当に「U.T」でよかった・・・。


・1981年3月21日LP発売
「BGM/YMO」

BOOK

「遊佐未森
/編・ストレンジ・デイズ」


久しぶりの遊佐未森本。 はっきりいってファンクラブ会報の何十倍も面白く、 また、元々この手の情報本に弱いこともあり、 1,500円は安いかも、と一瞬思った。 オールカラーだし。

なんといってもオススメしたいのは、 彼女が好きなものを語っている部分。 映画、音楽、小説と遊佐ワールドの一端を担っているものたち を知ることができる。

あえて難点を言うならば、批評がないこと。 まあ、そういう類の本ではないといわれればその通りなのだが・・・。


今日のひとこと:
このシリーズ興味深い本が勢揃いしている。


・1999年10月20日発行
「遊佐未森/編・ストレンジ・デイズ」

本日聴いたその他の音楽 CD
DAWN PINK
/坂本美雨
アレンジが好きな曲多い。中谷美紀さんを彷彿させる。


CD
THE DEAREST FOOL
/高橋幸宏
YMO世代に贈る、99年現在のテクノポップアルバム。


CD
私生活/中谷美紀
アレンジが好きな曲多い。坂本美雨さんを彷彿させる。


CD
テッキーくんとキップルちゃん
/立花ハジメ
サンプリングものの傑作。1984年〜85年にかけてかなり聴いた。

本日のメモ
1983年11月1日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

BOOK/遊佐未森/編・ストレンジ・デイズ/BNN
BOOK/南天堂/寺島珠雄/皓星社

この組み合わせって一体・・・。



1999.11.12(金)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「JP
/クラムボン」


気負っていない音楽。 ライヴの方がもしかしたら彼らの音楽の魅力に触れられる気がする。 品がない音楽が多い中で、なにかほっとさせられる音楽。 1999年秋の思い出の一枚になるといいのだけれど。


今日のひとこと:
もう少しキーボードの音が聴きたい。


・1999年10月6日CD発売
「JP/クラムボン」

MUSIC

「小鳥/村上ユカ」
「雲色のじょうろ/村上ユカ」


新世代が作り出す音楽には二種類ある。 好きな音楽か、そうではない音楽の二種類。 村上ユカの音楽は前者。

それは全く個人的な音楽感でもあるが、 大切なことではないかと思う。 重要なのは個人的な視点で物事を見つめること。 いい音楽ではなく、好きな音楽という視点で音楽に真剣に対峙すること。 自分の感覚=全体と誤解しないこと。

今日、テレビでは、売れる音楽=いい音楽、 売れない音楽=ダメな音楽と堂々と話す番組があったのだが、 心底、怒りを感じ、同時に悲しい気もちになった。 個人的な好きという気もち、大切にしたいと思う。


今日のひとこと:
やっぱ、シンセの音がいいなあ。


・1998年9月2日CD発売
「小鳥/村上ユカ」「雲色のじょうろ/村上ユカ」

MUSIC

「ドント・テイク・ユア・タイム
/ロジャー・ニコルズ・アンド・ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ」


同アルバム収録中もっとも好きな楽曲。 ポップスファン垂涎のアルバムであるが、 その中でもただ涙するしかない一曲。 本当にA&Mの勢いはすごい。 こういう音楽が生み出された時代背景に非常に関心がある。


今日のひとこと:
ジャケットのメガネに映る人々は嫌な感じ。
この連帯感はどうしても好きになれないのだが。


・1968年LP発売
「ロジャー・ニコルズ・アンド・ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ」収録

本日聴いたその他の音楽 CD
ドラゴン/電気グルーヴ
ビタミンに次に好きなアルバム。ニューアルバム「VOXXX(ヴォックス)」も楽しみ。
詳細はこちら


CD
ワイルド・アンド・ムーディー/高橋幸宏
15年前(!)のアルバムだが、ドラムの音が今だに新鮮。ミニアルバムなのが残念。

本日のメモ
1983年11月12日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

BOOK/少女領域/高原英理/国書刊行会
BOOK/断髪する女たち/高橋康雄/教育出版

大正から昭和にかけての文化がおおらかだった時代に興味がある。 もっとも政治的にはシビアだったんだろうが。



1999.11.13(土)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「海の日記帳
/三善晃」


こどものピアノ小品集という副題からも分かるように、 本来現代音楽畑の三善氏が分かりやすい(簡単なという意ではなく) 自作楽曲を28曲演奏したもの。
「海のゆりかご」「やどかりのひっこし」「わんぱくさざえ」などというタイトルだけで、 なんとなくその雰囲気が伝わるのではないか。

このCDはかなり好きで、機会があるごとに聴き返すそんな類のアルバムであるが、 おそらく前記のような要因もあると思う。 いずれにしろ、劇的な展開こそないものの、 心にそっと染み入るそんな音楽の集合体。


今日のひとこと:
彼の他のアルバムは難解なだけに、ほっと息がつける。


・1981年11月11日録音
「海の日記帳/三善晃」

BOOK

「少女領域/高原英理」


相手への抗議より先に世界へ問いかける何かを私は、少女、だなと思う。
それは、性別にも年齢にも関係ない。(中略) 少女的であることは、大人の安易さと無神経に批判的であることだ。

本文中の一部分を引用して、本書の全てを理解した、というつもりはないが、 この一連の文章に異常に共感を覚えてしまった。 つまり、この何年か個人的に考えていたことの一つがこの言葉に集約されているということ。 言葉にするとつまり自分はこういうことが言いたかったのだと、一瞬にして理解してしまった。

大正モダニズムとともに生まれた超絶少女たちの運命は?。 少女に名のもとに描かれてきた両性具有的意識を、 森茉莉、尾崎翠、稲垣足穂、松浦理恵子らの11作品のうちに探る。

というように、小説の解説本として読解できると同時に、 優れた少女的なるものについての論評集でもある。 (ただし、少女趣味という特殊な世界でのみ通用する物語ではなく、 あくまで一般向けに書かれた作品というのがいい)

本書についてまだ半分しか読んでいないために、 これが中間報告にしか過ぎないのが残念だが、 今後のアルコ堂の活動にも多少なりともの影響があるのではないか、 そう思わせられる貴重な書である。 (実際、「動画派ページ少女的映画派」はアルコ堂開設以来工事中が続いているのだから)


今日のひとこと:
吉屋信子にあえてふれないと断るところがまた。


・1999年10月15日初版発行

本日聴いたその他の音楽 CD
THE PEARL
/ハロンド・バッド&ブライアン・イーノ
やはりイーノは何度聴いても飽きない。

本日のメモ
1983年11月13日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.14(日)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「JELLY TONES
/KEN ISHII」


久しぶりに「テクノポップ」ではない「テクノ」を聴く。 (説明するのが実にメンドウなので、この程度にしておく) 電子音が非常に耳に心地好く響く。 やはり、自分の基幹部分で、 この手の音に対して安らぎを感じるのだろうと思う。

最近あまり聴くことがなかった 純粋な電子音による音楽をまた聴き始めようか。


今日のひとこと:
森本氏によるアニメがまたいい感じ。


・1995年11月1日CD発売
「JELLY TONES/KEN ISHII」

BOOK

「少女日和/川崎賢子」


「鳩よ!11月号」および「少女領域/高原英理」の本を読んでいたら、 偶然この「少女日和」という本が登場してきた。 で、本棚を探したらこの本を購入していた。 (これらの本を読まなければきっと忘れ去られていた本)

この本は、吉屋信子、尾崎翠、夢野久作、久生十蘭、新井素子、大原まり子、吉本ばななといった 作家が残した作品を解題、共通のキーワード「逸脱する少女」 をそこに見出すといった内容が中心になっている。

この本で取り上げられている作品についても、前記「少女領域」で取り上げられている作品同様、 実に興味深いものがある。今年の冬は、少しこの手の小説を読んでみようかと思っている。


今日のひとこと:
吉屋信子にふれているところがまたいい。


・1990年4月20日初版発行

本日聴いたその他の音楽 CD
ウラBTTB/坂本龍一
でも一番好きな楽曲は「黄土高原」


CD
ヘッド博士の世界塔/フリッパーズ・ギター
傑作かつ問題作品を残して地球上から去る。


CD
虹リミックス/電気グルーヴ
一体何ヴァージョンあるのか?

本日のメモ
1983年11月14日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.15(月)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「ペイント・ザ・スカイ
ザ・ベスト・オブ・エンヤ
/エンヤ」


冬が近づくと聴きたくなる彼女の作品。 アイリッシュ系サウンド全般ともいえなくもないのだが。

個人的には、朗々と唄うタイプの楽曲よりも、 多重録音により壮大な楽曲に仕上がっているタイプの方が好き。

それにしても、このサウンドがポップスフィールドで十年以上売れつづけるという事実は、 ほとんど驚異的な出来事といえるような気がする。 音楽を聴く側のポップスに対する意識が上がったのか、 それとも時代が求めているのか?。 いずれにしろ、ずっと残っていく、そんなタイプのアーティストであるのは間違いないだろう。


今日のひとこと:
ちなみに十年前の日本の音楽を振り返ると・・・。


・1997年11月10日CD発売
「ペイント・ザ・スカイ
ザ・ベスト・オブ・エンヤ
/エンヤ」

MUSIC

「プレイズ
/PRAISE」


セントギガという衛星ラジオ局が好きだった。 自然の音とアンビエント的な曲、そして短い言葉が、 ほぼ24時間流れるというほとんど前代未聞のコンセプトに、 当時驚いたものだった。今でも、当時のDATに収録した内容を聴くことがあるのだが、 やはり方向転換したのが惜しまれる。 それがいかに採算が取れない事業だったということがが分かるだけに。

このアルバムに収録されている曲の一つ「ラヴ」は、 そのセントギガでよくかかっていた曲だった。 曲名もアーティストも知らない曲だったが、 いずれ出会うこともあるだろうと思っていただけに、 偶然購入したこのアルバムに収録されていた事実を知った時には、 非常に嬉しかった覚えがある。

多分こういう出会いは本物なんだろうと思う。 例え、それが偶然だったとしても。

彼らの噂はそれ以後聞かなくなったが、 今も聴きつづけているアルバム。多分それはセントギガに対する思いでもあるのだろう。


今日のひとこと:
YMO再生騒ぎも同時に思い出す。


・1993年1月25日CD発売
「プレイズ/PRAISE」

BOOK

「日本特撮名鑑/編・ブラック&ブルー」


それにしても、この本で紹介されているほとんどの作品を見ているアルコ堂主宰者って一体。 (ただし一部戦記ものは除く) 通常、この手の特撮本には特撮映画専門、テレビ特撮専門という分野別の作りが施されるのが、 定番なのだが、両方同等に扱っているのが実に新鮮。 よって、平成ガメラシリーズと時をかける少女、地獄とイコちゃんシリーズ、 ナイトヘッドと連合艦隊が同等の扱いだったりする。 しかも、単なる紹介にとどまらず批判的な部分などもあり、実に興味深い内容になっている。 以前出版された「日本特撮・幻想映画全集」からすっぽり抜け落ちていた部分がこの本にはある。

日本特撮といえば、現在就学前児童とマニア層にしか支持されないテレビ特撮と、 若干一般世代に受け入れられ始めている特撮映画ものがあると思うのだが、 まだまだその位置づけというのは不当に低いと感じている。 洋画−邦画−特撮という実感がある。

いずれにしろ、個人的に特撮モノを今後も応援していきたいと思う。 子ども時代の駄菓子屋で食べる健康に悪そうな食べ物を食べる気分に似ているような気がするだけに。


今日のひとこと:
索引は付けるべき。


・1999年11月1日初版発行

本日聴いたその他の音楽 CD
飛行夢/ザバダック
上野洋子さん、何で脱退したの?。彼女あってのザバダック。


CD
リトルブッダ/坂本龍一
映画はアレだったけど(特に特撮)、音楽は聴いてて力入ります。


CD
デイジーワールドツアー/V.A
後半のアンビエント系が非常に好き。

本日のメモ
1983年11月15日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

BOOK/日本特撮名鑑/編・ブラック&ブルー/ネコパブリッシング
BOOK/アラマタ図像館/荒俣宏/小学館文庫
BOOK/探偵小説・百器徒然袋−雨/京極夏彦/講談社ノベルス



1999.11.16(火)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「Blueberry Jam
/飯島真理」


坂本氏の可憐なアレンジが彩りを添える曲であり、 飯島真理の記念すべきファーストアルバム「ROSE」の冒頭曲。 とにかくイントロだけでも教授作品と分かるあたりが素晴らしいと思う。 しかも、例の散開騒ぎに突入する時期の作品でありながら、 微塵も感じさせない所が職人としての技か?。 飯島真理譲も彼女にしか作り出せないメロディを生み出しているため この曲は非常に初々しい感じに仕上がった。

余談だが、坂本龍一氏にぜひもう一度この感じでプロデュースしてほしい。 飯島真理ということではなく、新人のアーティスト。 いかにもお仕事という場合にこそ、実は坂本氏の本領が発揮される気がする。


今日のひとこと:
気軽なものも聴きたいです。


・1983年9月21日LP発売
「ROSE/飯島真理」

MUSIC

「たったひとつの
/遊佐未森」


あいかわらず歌詞が全く耳に入ってことないのは、 遊佐未森の作品だけではないのだが、 それゆえ、曲とアレンジが気になってしまう。

せつない気分というのが一番この曲を表現するのに適していると思う。 遊佐未森を聴こうか聴くまいか迷っている人に、 ぜひオススメしたい曲。(<アルコ堂主宰者として)


今日のひとこと:
ジャケットがまた好き。

ちなみに遊佐未森楽曲ベスト3は「たったひとつの」「僕の森」「咲くといいな」。


・1991年2月21日CDS発売
「ONE/遊佐未森」

本日聴いたその他の音楽 CD
チャオ!/大貫妙子
うーん。

本日のメモ
1983年11月16日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.17(水)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
BOOK

「百器徒然袋−雨
/京極夏彦」


最初は取っ付きにくく、読み始めるまで時間がかかるのだが、 読み始めるとその分量にかかわらず一気に読むことが出来る、 京極夏彦作品の魅力はそんなところにあると思っている。 また、そういう長い物語が好きでもあるのだが。

中編「鳴釜」「瓶長」「山颪」の三作品収録されているこの本、 京極作品にしては実に読みやすいように感じる。

理由の一つとして 探偵小説と題し、榎木津礼二郎が主人公に据えられていることが、 かなりの要因を占めているのは間違いないだろう。 また、全体的に長篇では出来ないユーモラスな雰囲気が漂っている ところがそう思わせるのかも知れない。 後者については語り部である「僕」のキャラクターに負う部分があるかも知れない。

もっとも、この作品から京極作品を初めて読む読者にとっては、 この探偵の破天荒な行動は理解不能だと思う。 (作中の依頼人と同じ気分を味わうことになるはず) そういう意味では、妖怪シリーズを熱心に読み続けてきた読者こそ、 この作品の魅力が分かるはず。一種の読者サービスともいえる一冊。


今日のひとこと:
しかし、こんな人(榎木津)日常にいたら・・・。


・1999年11月10日初版
「百器徒然袋−雨/京極夏彦」

MUSIC

「イエロー・マジック・オーケストラ(米国盤)
/イエロー・マジック・オーケストラ」


リミックスアルバムうんぬんという話がある。 つまり、オリジナルを越えることはできない、 所詮はリミックスはリミックスなのだ・・・、という理論。

確かにそういわれても仕方がない音が氾濫しているのも、 否めない事実である。 しかし、実はYMO作品として初めて聴いたこのアルバムこそ、 リミックスアルバムだったのだという事実に今更ながら驚いている次第。 逆にこのアルバムが原体験だったために、 オリジナルである東京ミックスに対する意識は、 リミックスアルバムに対するそのものであるのかもしれない。

細野氏はこのアルバムについてはオリジナルである東京ミックスが、 違和感なく聴くことが出来るということだが、 個人的にはリミックスアルバムである米国ミックスを指示したい。 特に、「ブリッジ・オーバー・ドラブルド・ミュージック」から 「マッド・ピエロ」に至るつながり部分が非常に印象に残る。 マッドピエロがYMO全楽曲の中で上位に位置するということもあるのだが。

いずれにしろ、このアルバムを初めて聴いた時の高揚感を忘れず、 音楽探求の道を進んでいきたいと思っている。


今日のひとこと:
米国リミックス盤再発延期の理由が知りたい。


・1979年7月25日LP発売
「イエロー・マジック・オーケストラ(米国盤)
/イエロー・マジック・オーケストラ」

本日聴いたその他の音楽 CD
アンビエントハウス/V.A
DFCレーベル本当に好き

本日のメモ
1983年11月17日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.18(木)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「ビューティー/坂本龍一」


いわゆる自宅録音派といわれるような音楽が好きな理由の一つに、 自分で何もかも出来るという自由度の高さが上げられると思う。 こつこつと作りあげられる自分だけの音の世界。 閉じているかもしれないが、実は自分と対峙しなければならない、そんな作業でもある。

坂本龍一氏の音楽に興味をもったのは、 もちろん「YMOとしての坂本」という部分であることはいうまでもないのだが、 その一種自閉的な音楽製作の姿勢に共感を覚えたという要因もあるのではないか。 ファーストアルバム「千のナイフ」はその頂点ではないかと感じる。 少なくても初期坂本音楽の魅力を自分の中ではそう総括している。 最近のアルバム「BTTB」「1996」に共感を覚えるのはつまりそういうことなのだろう。

「ビューティー」というアルバム(その時期の音楽)はその要素がかなり希薄になっている。 だから個人的に若干違和感があるのかも知れない。 もっともその違和感というのはあくまで坂本作品として対峙するためのことであって、 一枚のアルバムとしては他者の追随を許さないクオリティを誇る。 世界のどこにもない「坂本」音楽として。

坂本氏も聴く側も変化し続ける。 その変化を楽しみ、違和感を感じながら、これからも坂本氏の音楽を楽しみたいと思う。


今日のひとこと:
「ロマンス」はいつ聴いても涙。特に3'29から3'44"にかけてはぐっと来ます。


・1989年11月21日CD発売
「ビューティー/坂本龍一」

本日聴いたその他の音楽 CD
クレクレタコラミュージックファイル/BGM集
東宝のカルトキャラ「タコラ」を君は知っているか?<知らない。


CD
ハイ・テック・ノー・クライム/YMO
1992年ということを考えて聴こう。

本日のメモ
1983年11月18日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.19(金)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
BOOK

「百器徒然袋−雨
/京極夏彦」


時間を切り盛りしつつ「百器徒然袋」読了。

どの話も好きなのだが、 やはり関口巽が登場する「山颪」が一番好きかもしれない。 関口が登場するだけでOKなのかも。 関口に共感する理由に彼の次の一文がある。

どんな目に遭ったとしてもそれ程現実感がないんですよ。

これは個人的にも実感を覚える一言でもある。 ゆえに、関口のこの言葉に共感を覚える本作の「僕」に対しても、 共感を覚えるのだろうと思う。

某誌の情報によると、この榎木津が活躍(?)する探偵シリーズは、 あと3話続くとのこと。(タイトルは「百器徒然袋−風」) 楽しみが増えたというものである。


今日のひとこと:
再度、妖怪シリーズを読んでみようと決心。

・・・・時間かかりそう。


・1999年11月10日初版
「百器徒然袋−雨/京極夏彦」

MUSIC

「カメラ!カメラ!カメラ!
/フリッパーズ・ギター」


やはり、本CDの聴きどころは「ビッグ・バッド・ディスコ」か。 13分にも及ぶ本作、非常にクールでワクワクする感覚がある。

さすが福富幸宏リミックス。彼のハウス的音楽は奇抜さこそないものの、 確実な職人技が光るので好きなのだが、本作でもその持ち味が充分に発揮されている。

フリッパーズ作品、他のリミックスも聴きたいもの。


今日のひとこと:
小沢&小山田・・・。今考えるとすごい組み合わせ。


・1990年9月25日CD発売
「カメラ!カメラ!カメラ!
/フリッパーズ・ギター」

本日聴いたその他の音楽 CDS
FANTASIA/COSMIC BABY
アンビエントでスペースでドルフィン。

本日のメモ
1983年11月19日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

BOOK/百鬼夜行−陰/京極夏彦/講談社刊



1999.11.20(土)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
BOOK

「百鬼夜行−陰(妖怪小説)
/京極夏彦」


「姑獲鳥」から「塗仏」に至る事件の背後になにがあったのか。 事件にかかわったいわゆる脇役たちの人生にスポットをあてた、 いわゆるサイドストーリー短編集。

妖怪シリーズの順序と一致していないため、 どのキャラクターが登場するかは読むまで分からないという楽しみがある。 また、既に忘れているようなキャラクターが登場するという楽しみもある。

このシリーズに興味がある方、または全体を俯瞰してみたいという方に、 現在発売中の「ダカーポNO.434」をお勧めしたい。 270円という定価価格で簡単に登場人物を知ることができる上、 インタビューを読むだけでも楽しめるものになっている。


今日のひとこと:
笑いがあまりないのが非常に残念。


・1999年7月15日初版
「百鬼夜行−陰/京極夏彦」

MUSIC

「ピチカート・ファイブ」


彼らの新譜には何とアルバムタイトルがない。 まるで「プリンス」のようなアルバム。 しかし、CD番号で十分対応できるので特に問題はないとも言える。

また、初回盤はまたまた彼らのこだわりが感じられるものになっているので、 ぜひ、CDショップでご確認していただきたいもの。 (ただし、CDラックにうまく収納できないため、困った仕様でもある)

音楽的にはいわゆるいつもの音楽。今回、個人的なベストは「ローマ」。 アルバム後半の展開は好き。大好きなアルバム「カップルズ」からの、 リメイク作品も収録されているのがとても嬉しい。



今日のひとこと:
そろそろ、ベスト盤発売を望みたい。全方位のものを。


・1999年11月20日CD発売
「ピチカート・ファイブ」

本日聴いたその他の音楽 CD
BTTB/坂本龍一
限定版は持っている。しかし、「東風」が未収録とは、どういうことか?。

本日のメモ
1983年11月20日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

magazine/ダカーポNO.434/マガジンハウス刊
magazine/サライNO.23/小学館刊
しかし、この組み合わせって渋いよなあ。 ちなみにダカーポって初めて購入した。





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