1983アルコ堂メディア日記
11月下旬分


このページは未森幸月がその日体験したメディアを紹介するものです。

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1999.11.21(日)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「アリア/オリガ」


最近ベストアルバムが発売されたが今だ未購入。 やはり、一度離れかけたアーティストの位置というのは非常に微妙。 ということで、まずは4曲入りのミニアルバムを購入、 リハビリに入ることにした。

タイトル曲「アリア」、故郷に思いを馳せた「ロシアの森」。 ロシア民謡のアレンジ作品「川よ、私の川よ」。 ファーストアルバムに収録されていた「リリカ」の合計4曲を 一通り聴いたが、久しぶりというせいもあってか、 実に楽しんで聴くことができた。 明日あたり、ベストアルバムでも購入しようか。


今日のひとこと:
ジャケットがやけにいい感じ。


・1996年6月26日CD発売
「アリア/オリガ」

MUSIC

「60'S キューティー・ポップ・コレクション〜キング編」


1967〜68年前後のグループサウンズ時代に活躍したガール・シンガーのゴーゴー物や、 ビート歌謡を優先的に収録したCDシリーズキング編。 某CDショップで500円で投げ売りしていた一枚。

サイケ、ハレンチ、アングラといった昭和元禄の浮薄な世相を背景に、 ベテランから新人までの多くの女性歌手が、ミニスカートに白いプーツといった姿で、 ゴーゴーナンバーを歌ったもの。(それにしても死語連発)

ほとんど聴いたことがないものばかりだが、 なんといっても朱里エイコの「マシュ・ケ・ナダ」が最高。

・・・しかし、この時代に青春を謳歌していなくてよかった、よかった。


今日のひとこと:
ピチカート・ファイヴが好きな人はハマルかも。


・1995年8月23日CD発売
「60'S キューティー・ポップ・コレクション
〜キング編」

本日聴いたその他の音楽 CD
空耳の丘/遊佐未森
「川」が泣ける。


CD
EXPO2001/ピチカート・ファイヴ
オリジナルより好きなものも数曲。

本日のメモ
1983年11月21日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.22(月)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「カムフラージュ/YMO」


後半のノイズが高橋氏の声だと気が付いたのは、 このアルバムを聴きだして随分経過した時だったように思う。 今にしてみれば、何故気が付かなかったのかが不思議なのだが、 坂本龍一氏の「サマーナーヴァス」収録「スイート・イリュージョン」で、 後藤氏のベースの音、立花ハジメの「レプリカントJB」でバスドラムの音 を発見したのと多分同じことなんだろうと思っている。

その日、スピーカーのコードを誤ってLR逆につないでしまい、 いわゆる音の中抜け状態になったのだが、 その際、唐突にノイズが高橋氏の声に転化したのだった。 いわば、偶然の産物といってもいいのだろうが、 あの時の感動がいまだに忘れられないでいる。 「タイトル」と「音」が合致した瞬間である。

ただし、それは言葉自体が持つ意味を理解したのではなく、 高橋氏の声だという認識の仕方ではあったが。 つまり聞き慣れたはずの音の中に別の要素を再発見したということ。 (このあたりがアルコ堂的なのだが) 考えてみると、そういう発見があるアルバムがいわゆる自分にとって 残っていく類のアルバムだと思う。

数限りなく聴いた「BGM」というアルバムではあるが、 また、明日も再発見の旅に出掛けよう。


今日のひとこと:
高橋氏のソロアルバムに収録されていてもいいかも。


・1981年3月21日CD発売
「BGM/YMO」収録

COMIC

「怪奇大作戦」


できればオリジナルものが欲しくなるというのは分かる。 発売当時のもの、当時の香りを残すもの。 個人的にもそういう傾向があるだけに。

問題なのは価格というか、それに対して高価な価格をつける 魑魅魍魎の存在。 例えば、ガイナックスの前身であるゼネプロが製作した、 特撮系ビデオ作品各種が一本20万を超えるなどの話を聞くと、 なお一層その思いが強くなってしまう。

本作についても以前からそれを感じていたのだが。 ご存知の方もいらっしゃるとは思うが古書店価格には愕然としてしまう。 そういう意味でも、この再版&廉価販売されたコミック「怪奇大作戦」、 歓迎したい一冊である。

怪奇大作戦はSRIが科学技術を駆使して悪と対峙するという物語。 桑田次郎氏によるオリジナルストーリーは本編より面白いものもあったりして、 実に興味深いものがある。 もっとも、岸田森の怪演が楽しめる本編の魅力を知った者には、 若干物足りないかもしれないが、ここは出版されたことを単純に喜んでおきたいものだ。


今日のひとこと:
朝日ソノラマはなかなかいい仕事をしています。


・1999年11月30日初版
「怪奇大作戦/桑田次郎」

本日聴いたその他の音楽 CD
1996/坂本龍一
シンセヴァージョンでも聴きたい。例の琴の音色で。


CD
大地のうた/西村由紀江
ピアノがやはりいい感じのアルバム


CD
自分への手紙/西村由紀江
若干単調なのが残念。


CD
ポッシュ/エヴリシング・プレイ
今回はステレオヴァージョンを


CD
怪奇大作戦ミュージックファイル/山本直純・玉木宏樹
実相時昭雄監督作品劇中音楽収録

本日のメモ
1983年11月22日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

COMIC/怪奇大作戦/桑田次郎/朝日ソノラマ
再版&廉価販売バンザーイ!。



1999.11.23(火)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「マス/YMO」


いかにもこの当時の細野晴臣氏の手になるような楽曲。 音色、曲の展開ともにアルバム後半を締めくくるようなそんな曲でもある。

「一聴した感じはよい曲に感じるが、実は」というコメントが、 細野晴臣氏のこの曲に対する結論らしいのだが、 聴く側にとっては次回作「テクノデリック」への、 橋渡しの楽曲で、非常に重要な曲だと認識している。

ライヴでは演奏される機会がなかったのが非常に残念。


今日のひとこと:
マイナー調の楽曲作らせたら細野晴臣氏にかなわない。


・1981年3月21日CD発売
「BGM/YMO」収録

本日聴いたその他の音楽 CD
スロッピング・ディスコ・キャット
/石野卓球
初回限定2枚組にして正解。

本日のメモ
1983年11月23日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.24(水)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「フラッシュバックディスコ/電気グルーヴ」


音と声の微妙な融合が新しいのではないかと思う。 テクノが今まで切り捨てていた声=歌の部分が電気の手にかかるとこうなる。 完全に意味を剥ぎ取られた純粋な「音」の塊になる。

砂原氏と石野氏とでは「音」に対する意識が違うのだと再認識するシングルでもある。


今日のひとこと:
新譜が本当に楽しみ。


・1999年7月1日CD発売
「フラッシュバック・ディスコ/電気グルーヴ」収録

BOOK

「本棚が見たい!」


初めて他人の家を訪問する場合、 どうしても、書棚を見る癖がある。 豪華な調度品も家にも全く興味はなく、 ただただ書棚が気になる。(あとはCDラック) その人が日ごろ何を思考しているのか、 うかがい知ることができるからだ。

自分と同じ本を持っていると何故だか嬉しくなるし、 自分が欲しかった本や興味深い本が何げなく並べられていると、 なかなか出来る、などと思う。

ただし、その本についても 実際に使用しているという感じが匂うようなものでなければいけない。 調度品になっている本を見るのは忍びない。

この本ではいわゆる著名人の書棚を紹介している。 意外な人が意外な本を読んでいるのが分かるし、 本の背表紙が写真で紹介けているので、 その背表紙を目で辿るだけでとても幸せな気持ちになれる。

そういう視点で自分の書棚を改めて見てみると、 やはり自分自身の脳の内部を覗いているような不思議な感覚に襲われる。 外部にある自分自身の姿がそこに在る。 そんな気持ちになれる一冊かもしれない。


今日のひとこと:
某出版社に荒俣宏氏の本棚があるとは・・・、さすが。


・1996年6月27日初版発行
ダイヤモンド社刊

BOOK

「カルトな本棚」


上記の本と同コンセプトで、一部のジャンルにおいて 突出したいわゆる「マニア」な人々の本棚をたずねたらどうなるか。 想像以上に破壊的な風景がそこに現れる。 自分自身には前記よりこちらの感じがしっくりくるような気がする。

セレクトメンバーがまたある意味ですごい。
「と学会会長」山本弘
「ポルノ作家」睦月影郎
「日曜研究家」串間努
「落語家」立川談之助
「作家」佐川一政
「危険物コレクター」奥平広康
「マンガ家」唐沢なをき
「編集者」竹熊健太郎
「カルト評論家」唐沢俊一
これほど濃い人たちの書棚が見られるとは、 さすが世紀末というような状況。

本棚というのは恐らくその本棚の持ち主にしか分からない世界が広がっているのだが、 この本で紹介されている人々の本棚は、それがさらに強化されているような気がする。 自分の書棚も彼らを見習いたいものだと思う。


今日のひとこと:
本の作りが前記の本と似ているのがまた。


・1997年8月7日初版発行
同文書院刊

BOOK

「音の書斎」


今自分がもっとも近づく恐れがあるのがこの「音の書斎」の世界。 幸い、常時CDを3,000枚程度に押さえるようにしているので、 爆発的に増殖する恐れはないのだが、いつタガが外れるのか、 実に恐ろしいものがある。

キャラクターものを収集している人に聞いた話だが、 小さな600円程度の未知のキャラクター商品を買うことで、 その後底無し収集世界に突入する可能性があるので、 おいそれと手だし出来ないらしい。 幸い、キャラクター物収集という嗜好がないのだが、 本来そちらの世界の住人だと思うので、まんざら他人ごとにも思えない

最近では、自分にルールを作るようにしている。 例えば海賊盤には手出ししない、 同じ物なら安い方を購入する、 限定品は定価で発売日に購入する、 法外な価格のものには手出ししない といった類いの小さな決まり事。

しかし、部屋中、下手をすると家中が CDに侵食されている写真を見ると、 わくわくする感覚もないわけではないのだ。

自分自身もその領域に突入しつつあるのかも知れない、 と思いつつ、今日もCDショップに行く自分。 新たなアーティスト、音楽に出会わないことを祈りながら・・・。


今日のひとこと:
江口寿史さんのCD棚、日本編はほとんどアルコ堂主宰者宅と同じ状態。


・1996年11月1日初版発行
音楽之友社刊

本日聴いたその他の音楽 CD
グラン・ブルー・サウンドトラック
何度聴いてもいい感じ


CD
ベティ・ブルー・サウンドトラック
何度聴いてもいい感じ。上記サントラと兄弟のようなアルバム

本日のメモ
1983年11月24日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.25(木)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「来るべきもの/YMO」


JGバラードの小説「結晶世界」、 そしてブライアン・イーノ「プラトー・オブ・ミラー」を思い出すのは 自分だけだろうか。

YMO全楽曲中において無調の異色曲であり、 細野氏の環境音楽趣味(アンビエントではない)が 十二分に発揮された曲でもある。

「ウインターライブ81」の オープニングを飾った楽曲ということもあるのだが、 個人的には、いわゆる「BGM」「テクノデリック」の世界を 総括するような印象を受ける。

YMOのベストアルバムには収録されるような楽曲ではないが、 当時の彼ら、BGMというアルバムを語る場合忘れることができない、 そんな重要な楽曲だと思う。


今日のひとこと:
「BGM」ジャケットのイメージ。


・1981年3月21日CD発売
「BGM/YMO」収録

MUSIC

「グレイト・ホワイト・ワンダー
/ピチカート・ファイブ」


「いわゆる一筆書きのような楽曲によいものがある」と、 ピーターバラカン氏が坂本龍一氏の曲について語ったことがある。

細野氏の即興音楽ではないが、無意識のうちに表れる音こそ、 その音楽家の持ち味ではないだろうかと思うことがある。 例えば坂本龍一氏の最新アルバム「BTTB」、シングル「ウラBTTB」などが、 そのいい見本になっているような気がしてならない。

ピチカート・ファイブにも実はそのことと同じことが言えるのではないか。 いわゆるジングル的なタイプの楽曲にこそ ピチカートというか、小西氏の持ち味が現れているように感じる。 いわゆるキャッチーでユーモラスな感覚。

シリアスな音楽を作るより聴き手側が思わず微笑むような、 楽曲を作る方が実は難解なのではないだろうか。 (音楽を作らず聴き手側の一方的な見解でしかないのだが)

レアテイクを集めたこのアルバムでは、それが特に顕著に表れている。 テクノポップが原体験としてあって、 60年代から70年代にかけての音楽を リアルタイムで知らない自分にとって、 彼らがこの時代の雰囲気や空気感を 今という時間に構築、再現しようとしているように感じる。 何か豊かなものを感じるのはつまりそういうことなのだろう。

渋谷系の教祖?、クラブ的音楽の教祖?。 そんな付加された情報は排斥してしまおう。 ピチカート・ファイブの音楽をリアルタイムで聴けること、 そして聴いてきたことを次の世代に託そう。 多分、それが本当の意味で時代の息吹を残すことにほかならないのだから。


今日のひとこと:
「ブラックアルバム」出るといいなあ。


・1996年10月1日CD発売
「グレイト・ホワイト・ワンダー
/ピチカート・ファイブ」

本日聴いたその他の音楽 CD
無造作に愛しなさい/濱田理恵
何度聴いても情念が感じられる一枚。

本日のメモ
1983年11月25日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

CD/ヒストリー1978-1984/大貫妙子/BMG
とうとう購入してしまった2枚組。



1999.11.26(金)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「シネマ・ソロイスト
/サウンドトラック・コンピレーション」


「ピアノレッスン」「グラン・ブルー」「アトランティス」「ベティ・ブルー」 「ディーバ」「ニュー・シネマ・パラダイス」「トリコロール」等々の映画から、 メインタイトル曲を集めたもの。

好きな作品ばかりなので、オリジナルCDは所有しているのだが、 こうして一堂に介すると自分の嗜好なども分かって実に興味深いディスク。 改めて映画を見る一つの選択肢が音楽なんだなと実感した次第。


今日のひとこと:
日本版もぜひ欲しい。


・1995年9月27日CD発売
「シネマ・ソロイスト
/サウンドトラック・コンピレーション」収録

本日聴いたその他の音楽 CD
テクノデリック/YMO
発売後18年…。


CD
ORIGA/オリガ
ジャケット写真のイメージが全て違う。


CD
ヒストリー1978-1984/大貫妙子
一曲一曲がただ懐かしい。

本日のメモ
1983年11月26日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

特になし



1999.11.27(土)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
LD

「AKIRA」


久しぶりに再見。DVDのカッチリした画質に慣れてしまっていたので、 最初にじみが気になったが、作画のクオリティの高さに気にならなくなった。 とにかく、引き付けられる作品。原作うんぬんなど色々言われたけれど、 この作品のポイントは「動き」にあると今だに思う。

本来映画は総合芸術として見なければいけないのだろうが、 アニメーション鑑賞する場合、 動きを追求してしまう。ゆえに、いかに動くか(動かすか)がポイントになる。 この作品を観た当時、 これ以後の作品はこれのシミュレーションにしかならないのではと感じたことを思い出す。 果たしてそれは正しかったのかは、各々の判断に任せたいところだが・・・。

いずれにしろ、今後も確実に残る、そんな作品だと思う。


今日のひとこと:
原画については誰が描いたか、ほぼ分かる。
やっぱり各々の特徴がある。


・1988年劇場公開作品

MUSIC

「愛の悪魔・サウンドトラック
/坂本龍一」


人間存在の本質を描くイギリスの画家、フランシス・ベイコンを題材に、 映像派監督ジョン・メイブリィが描く芸術家と恋人の愛の力学。

サントラ「御法度」発売を控えている坂本龍一氏。 今のところ最新サウンドトラックである本CD。 ピアノとシンセという構成は最新ソロアルバムである「BTTB」に近い。 ただし、感傷的なフレーズ、いわゆる坂本節を期待する向きには、 多少厳しいかもしれない。むしろ坂本氏がたまに取り組む現代音楽路線といえる。 この路線は個人的には好んで聴くため全く問題はないのだが。

ただ、坂本氏と半野喜弘氏の往復書簡が掲載されているのが、非常に嬉しい。 アカデミックに語る坂本氏が本来の音楽の次に魅力的だと感じているので、 久しぶりのヒット。

サントラ発売後、おそらく取り組むと思われるソロアルバムに期待したいもの。


今日のひとこと:
映画、ビデオになったらぜひ。


・1999年4月21日CD発売
「愛の悪魔・サウンドトラック/坂本龍一」収録

本日聴いたその他の音楽 CD
千のナイフ/坂本龍一
シンセの音が心地好い。これ21年前?


CD
リミキシーズテクノポリス2000−1/YMO
「キャスタリア」前半はいいけど、後半は?。


CD
ヒストリー1978-1984/大貫妙子
毎日聴いてます。

本日のメモ
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・本日購入した物

特になし



1999.11.28(日)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「増長/YMO&爆笑問題、長井秀和」


当時のYMOだからこそ「増殖」という アルバムの存在価値があったと思う。
以上。

しかし、どうせ桑原茂一氏がプロデュースしているのだから、 「YMOのカバ」から楽曲を持ってこないで、 独自に選曲して欲しかったと思うのだが。 なんといっても選曲については信頼をしているので。


今日のひとこと:
発売後、一年経過していたんですね。
「イエロマ」流行したらよかったんだけど。


・1998年12月16日CD発売
「増長
/YMO&爆笑問題、長井秀和」

BOOK

飛胡蝶/横田順彌


横田作品が読みたくてこのシリーズを購入している。 今回は女優というテーマについて それぞれの作家の持ち味で作品を作り上げている。 横田氏は幻想的な小品を仕上げている。

横田作品についてひとことで言ってしまえば、 大正時代を舞台に、小説家押川春浪を中心をした 実在&架空の魅力あふれるキャラクターたちが、 様々な謎に迫っていく群衆劇といえる。

長編、中編、短編と分かれているが、 物語によっては、 同じ歴史の流れにあるものもあれば、 違う流れのものもあるため、慣れないうちは若干戸惑うかもしれない。 しかし、どの話を読んでもすこぶるおもしろいことは言うまでもない。

以前横田氏が書いていたハチャハチャSF路線については、言及しない。 この押川春浪を中心に活躍する大正シリーズしか読んでいないからだ。

ある意味では難解ではない京極夏彦的作品といえる気がするので、 京極氏の妖怪シリーズの読者と、 ある部分読者が重複しても全く不思議ではない。 京極夏彦読者には違和感なく受け入れられるのではないか?。

シリーズというのはおもしろいもので、 続けば続くほどキャラクターが実際に生き生きとしだすから不思議である。 この感覚は実際、別の作家作品で体験している人もいると思うのだが。 龍岳というキャラクターが個人的に好きなのだが、 久しぶりに登場するだけで何やら懐かしさすら感じる。

今後とも続けてほしい期待のシリーズだけに、 横田氏の頑張りを大いに期待したいものだ。


今日のひとこと:
次々回のテーマ「宇宙生物ゾーン」は横田氏の本領発揮か。


「異形コレクション[・俳優
井上雅彦監修」収録

DVD

「アルマゲドン」


以前も書いた気がするが、久しぶりに同作品を鑑賞した。 今回はストーリーを無視してカメラワーク、CGI、色彩等の技術を中心にした鑑賞。 何やら専門技術職人にでもなった気がしたが、 実に新鮮な感じで見ることができた。

そういう視点で観賞していたら、 自分は物語を作る側ではなく、 世界観を作り上げる側に興味があるタイプなんだなと改めて実感した。

物語と世界観は似ているように思うが、 世界観は物語の土台となる部分で、 物語はその世界観の上で成り立っているように個人的に思っている。 特にその世界観が徹底的に作り上げられている作品ほど共感してしまう。 (ただし、剣と魔法の世界の物語は、 いくら作り込まれていてものめり込めないのだが)

偽史や架空世界を作り上げる人に実は興味がある。 現実だが、若干差異が感じられるそんな世界を作りたい、 そんなことを考えた「アルマゲドン」だった。


今日のひとこと:
しかし、隕石落としと言えば「逆襲のシャア」か?。


・1999年DVD発売

MUSIC

「悦びに咲く花/ACO」


砂原良徳氏プロデュースのシングル。 本日雑誌を読んでいたら発見。 ACOは未知のアーティストだが、 砂原氏ということで即行で購入。

編曲は非常に好きな感じ。一聴した感想は欲がないシングル。 でも何か物足りなさを感じてしまう。

やはり、砂原氏のニューシングルという気持ちで 購入する自分が悪いのかも知れない。

プロデュースということで慎重になっているとは思うが、 実験的な音を作るアーティストの一人なので今後に期待したい。


今日のひとこと:
できれば表題曲のインストも収録して欲しかった。


・1999年11月10日CD発売
「悦びに咲く花/ACO」

本日聴いたその他の音楽 CD
ゴシラ追悼盤「NOW」1984‐1995
/オリジナルサウンドトラック
劇場新作前におさらい。


CD
テクノ歌謡〜キング編/V.A
「宇宙よりのパンツマン」が気にいってしまった。


CD
クリスタルウインター/オリガ
菅野よう子さんもピアノで参加。

本日のメモ
1983年11月28日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

CD/増長/YMO&爆笑問題、長井秀和
CD/悦びに咲く花/ACO
お金は大切に使いましょう。



1999.11.29(月)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「ゴジラVSビオランテ
オリジナルサウンドトラック
/すぎやまこういち」


ゴジラ2000が公開になるということで、 サントラを聴いている。

サントラについて言えば、クリアな音で聴くのもいいのだが、 暗闇の中、多少音がこもったあまり音響状況がよくない劇場で聴くのが一番いい。

それにしても、あのUSA版ゴジラ騒動は何だったのか?。 作品自体ではなく、周囲を取り巻く人々のこと。 口々に「あれはゴジラではない」と発言していたのだが、 本当のゴジラって一体?。

昭和29年に公開された「ゴジラ」が本当の「ゴジラ」か、 あるいは、その後対戦シリーズの「ゴジラ」が本当の「ゴジラ」か、 正義の味方の「ゴジラ」が本当の「ゴジラ」か、 あるいは平成「ゴジラ」が本当の「ゴジラ」か、 多分様々な「ゴジラ像」が各々にあると思う。

怪獣というものに対する、 日本とアメリカでのとらえかたも違うだろうし。 個人的には怪獣映画というよりよく出来たパニックものと感じているのだが。 (ツイスターとか、ID4とかそんな存在)

いずれにしろ、復活編の予告を見た限りでは、あいわらずの内容のよう。 むしろ、一種の様式美のようなものを感じた。 また失望して帰るのはいうまでもないのだが多分観にいくと思う。 少なくても、特撮ファンは皆そういう思いで劇場に足を運ぶような気がする。 しかし、不毛な行為を続けていると毎回つくづく思う。

USA版ゴジラをブームで、あるいは「あれはゴジラではない」発言をした人にこそ、 この作品を見て欲しいと思う。多分、そこにも本当の「ゴジラ」はいないのだから。

劇場から出てきた子供たちが 「ゴジラ見たよ。おもしろかったね」という言葉にこそ、 本当のゴジラがいる、そんな気がする。


今日のひとこと:
あ、もっともその手の人は見にいかないか。


・1993年12月22日CD発売
「ゴジラVSビオランテ・オリジナルサウンドトラック
/すぎやまこういち」

MUSIC

「海の上のピアニスト・サウンドトラック/エンニオ・モリコーネ」


まさにモリコーネ節の連続。 ただ涙するしかないフレーズばかり作って…。 ずるい、と思いつつもまた涙という状態。

映画監督と映画音楽家の相性がいいと、 しばらくそのコンビが続く傾向があるが、 モリコーネとトルナトーレ監督もその一組といっても過言ではない。 (例えば、ヒッチコック−バーナード・ハーマンコンビは最強だったと思うし、 坂本龍一−ベルトルッチ、宮崎駿−久石譲という線も)

生涯一度も陸地を踏むことのなかった奇妙な運命のピアニストの物語。

「シャイン」の時も感じたのだが、 この手の映画作品が爆発的にヒットした覚えがない。 非常に残念に思う。この手の作品がもっと支持されたら、と思うのだが。

いずれにしろDVD化に期待したい。


今日のひとこと:
「タイタニック」と同じ船上での物語だが、
断然こちらを支持したい。


・1999年11月3日CD発売
「海の上のピアニスト・サウンドトラック
/エンニオ・モリコーネ」

本日聴いたその他の音楽 CD
アレンジメント+シングルズ/坂本龍一
後半のシングル収録の4曲がやはりいい。


CD
SMOOCHY/坂本龍一
「電脳戯話」を懐かしく聴いてしまった。


CD
音楽図鑑/坂本龍一
「旅の極北」のフェアライトの音色が懐かしい。


CD
桃と耳/遊佐未森
小冊子の作りがなんか好き。


CD
空も飛べるはず「白線流し」サウンドトラック/岩代太郎
とにかく聴く度、みんなに会いたくなる。


CD
Love letter サウンドトラック/REMEDIOS
上記のアルバムを聴くと続けて聴きたくなる。姉妹アルバム。

本日のメモ
1983年11月29日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

CD/海の上のピアニスト
・サウンドトラック/エンニオ・モリコーネ



1999.11.30(火)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

「ドゥピータイム/ドゥピーズ」


キュートミュージックという表現が非常に似合う音楽。

実際音楽はヤン富田氏による難解な現代音楽なのに、 全く違和感がなくいわゆるポップスとして聴くことができるのは、 もちろん、彼の音楽のみならずこの手のサウンドに親しんできたゆえなのだが、 ボーカルの声質が非常にキュートなのがその一因であることは間違いないだろう。

難解な音楽(特に現代音楽的なるもの)でもリズムが附加、あるいは強化されることにより、 ポップスとして通用する場合があると思うのだが、 この作品についていうならば、ボーカルの声質がそれに当たると思う。

難解な音、実験的な音の上に彼女のような声で漠然とした内容の歌詞が乗せられて、 しかもヒットチャートを荒らしまくるという夢想もたまには悪くないのでは。


今日のひとこと:
ドゥピーズプロジェクト再発動願う。


・1995年10月20日CD発売
「ドゥピータイム/ドゥピーズ」

MUSIC

「天空のエスカフローネ
・オリジナルサウンドトラック
/菅野よう子&溝口肇」


以前から薦められていた一枚、ようやく購入。 菅野よう子さんというのは知っていたし、 彼女の作品をコンプリートするという計画も発動したので、 いい機会だったのかも知れない。

躊躇していた理由は単純に作品の内容とキャラクターの問題。 多くは語らないが…。映画化との話もあるが…。

音楽はもういうまでもなくあいかわらず引き出しが多いと実感。 どの曲もいわゆる駄曲がないのは驚愕するに値するのではないか。

特に主題歌「約束はいらない」についてはすごいの一言。 イントロ〜22"までだけでもすごいのに、 23"〜36"で完全に降参。 で、36"〜54"のサビでまた泣かせられ、 55"〜1'12"の間奏部分でダメ押し。 特に23"〜36"はこれ本当にやっちゃっていいの?という感じ。

というようないわゆる音楽でワクワクする感じをまた体験してしまった。 これだから、新しい音楽を聴くことが止められないのかも知れない。 あいかわらず、歌詞が耳に入ってこないけれど。

菅野よう子さん初心者にはぜひとも聴いてほしい一枚。


今日のひとこと:
一曲、非常に違和感がある曲が。
あ、エンディング曲か。これ菅野さんがらみではないのか。


・1996年6月5日CD発売
「天空のエスカフローネ・オリジナルサウンドトラック
/菅野よう子&溝口肇」

MUSIC

「ミックスアップVOL.1
/石野卓球」


ノンストップで電子的音楽に浸る。 テクノミュージックの快楽にしばし没頭する。 歌はないが、歌詞が附加されている以上に言葉を感じる。 「ST.giga」体験に似ているかも。

純粋なシンセ音はどうして心安らぐのだろうか。 多分、遠い昔の石の記憶を思い出すからかもしれない。


今日のひとこと:
ジャケットの小松崎茂先生の画は素晴らしい。あ、画集もいいです。


・1995年12月13日CD発売
「ミックスアップVOL.1/石野卓球」

本日聴いたその他の音楽 CD
ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲
/伊福部昭
これすごいグルーヴ感。


CD
ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲
/伊福部昭
思わずニヤリとするフレーズ発見。


CD
アルフィー/バート・バカラック・ソング・ブック
いい曲の応酬。バカラック。

本日のメモ
1983年11月30日カレンダーはこちらへ


・本日購入した物

CD/天空のエスカフローネ・サウンドトラック
/菅野よう子&溝口肇
CD/アルフィー/バート・バカラック・ソング・ブック
CD/ミックスアップVOL.1/石野卓球
全て新品30%オフ。うーん、お買い得。明日も行こうか。





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未森幸月(みもりさつき)への
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