1983アルコ堂メディア日記
2000年10月下旬分


このページはmimo1983がその日体験したメディアを紹介するものです。

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2000.10.21(土)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
CD

風が生まれる瞬間/西村由紀江


あいかわらず西村由紀江の最新作「風が生まれる瞬間」ばかり聴いている。 過去発売された彼女の作品中において、最も聴く作品になりそうな予感がしている。

個人的キーワードは「ひだまり」。この曲が彼女の作品を聴くきっかけになり、 もっとも好きな曲、ということは何度も書いているが、 今回のアルバムはその雰囲気がいい意味で色濃く現れているように思う。 つまり西洋的な感覚というより、東洋的、もっと言 うならば日本的な感覚あふれるアルバムに仕上がっている。ここでの日本的なるものの正体は 虫の音を雑音として聴くのではなく声として聴くことができる感覚。

過去のアルバムと比較しても歴然としているのだが、いわゆる劇的な展開の 楽曲は2〜3曲のみであり、 むしろ、過激なまでの静かさが漂っている。 あたかも淡泊なスケッチ画を彷彿させるような印象をおぼえる。

前記した「ひだまり」の魅力は淡々とした心の 「ぬくもり」や「あたたかさ」といった感覚を、懐かしく思い出すことが出来るとい う部分にあるのだが、「ひだまり」のような雰囲気を持つこのアルバムを聴くと、 そんな感情で胸が一杯になる。 普段忘れがちな懐かしい人や場所のことを思い出すような、 心の機微がやさしく綴られている、そんな作品ということなのだろう。

このアルバムを聴くことで日頃忘れがちな小さな思いを思い返したい、そん な気がする。


今日のひとこと:
特に「風がはこんだ想い出」が好きかな。「目をとじて」も好き。


2000年10月18日CD発売
「風が生まれる瞬間/西村由紀江」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「何かいいことないか子猫ちゃん/バートバカラック」
とにかく困った時はバートバカラックのCD。 実際曲がピアノで弾けたらなおいいんだろうけれど。

MUSIC
「私のすべて/ピチカートファイヴ」
インストものこそ小西氏の本領発揮できるような気がするのだが…。 そろそろ「カップルズ」路線復活させません?。 あのサウンドがヒットしたらきっと街に溢れる音楽も少しは…。

MUSIC
「目をとじて/西村由紀江」
サウンドスケープデザインに目覚めた?。 うーん違うか。

本日のメモ
・本日の更新情報

1983YMOカレンダー−1983年10月21日分


・本日のインプットメディア

DVD/プラスチックリトル



2000.10.22(日)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
CD

LIVE beautiful songs


幕を閉じたとたんに伝説になってしまったあのコンサート、全23曲完全収録。 歌が、5人を集め、5人の歌が、2000年夏の日本を、旅した。

基本的にインストものが好きなのだが、 このアルバムを前にしてはそんなことを言っている場合ではないのかもしれない。 何しろ、大貫妙子、奥田民生、鈴木慶一、宮沢和史、矢野顕子がそろって コンサートを開き、なおかつツアーまで組んでしまった記録の盤なのだから。 特に大貫、鈴木、矢野の音楽についてはもう20年近く聴きつづけているわけで、 なおかつ一堂に介しているわけだから、もはや、である。

個人的には矢野音楽が少ないのが若干惜しい気がするのだが、 矢野が歌で、あるいはピアノ演奏で登場するだけで、 瞬間に矢野の世界が作られてしまうことを考えると、 このアルバムでの一歩引いた位置づけというのは、 適切だったのだろうと思う。それだけ矢野音楽世界が独特であるということなのだろう。 もっとも、それは他の4人についても同じことが言えるのだが、 やはり矢野の存在というのは日本ポップス界で特異だったのだと再認識。

このアルバムは まさに音楽を愛している人々の記録であるのかもしれない。


今日のひとこと:
ライヴビデオが見たい…。


2000年10月18日CD発売
「LIVE beautiful songs」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「二人のハーモニー/宮沢和史・矢野顕子」
音楽を演じることがこんなに楽しいということを認識させてくれます。

MUSIC
「ラーメンたべたい/奥田民生」
矢野顕子作品。忌野清志郎による「ひとつだけ」に匹敵するような名カバー。

MUSIC
「ピーターラビットと私/大貫妙子、奥田民生、鈴木慶一、宮沢和史、矢野顕子」
坂本龍一アレンジが基本的にベストだと思っているのだが、 このライヴでのアレンジももうひとつの「ピーターラビットと私」の世界だと感じられる。

本日のメモ
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1983YMOカレンダー−1983年10月22日分


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特になし



2000.10.23(月)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
CD

ペイパードライヴァーズミュージック/キリンジ


プリファヴ・スプラウト、あるいはデビッドシルビアンの歌詞を 読むと非常に複雑な気持ちになる。 というのは、日本ではこれは受け入れられないだろうという哲学的な詞が ポップミュージックとして存在しているということに対する驚きなのかもしれない。 実際読むと分かるのだがほとんど現代詩。 音楽がなくても言葉だけで何度も楽しむことができる。

キリンジの歌詞にもそれを感じる。 音楽のねじれ具合ももちろんだが、 歌詞も負けず劣らずという気がする。 例えば彼らがもっとメジャーになったとしたら…。 ポップスにおける言葉はもっと先鋭化するのではないか。 恋愛だけを歌うのではない、もっと違った言葉を生み出す音楽が聴きたい。


今日のひとこと:
サードアルバムが楽しみ。


1998年10月25日CD発売
「ペイパードライヴァーズミュージック/キリンジ」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「雨を見くびるな/キリンジ」
プリファヴ・スプラウトファンにはニヤリとする歌詞がありますね。 …しかし、考えすぎか?。

MUSIC
「潮見表/遊佐未森+西村由紀江」
あんまり聴いていなかったアルバム「ロカ」から。 しかし、この組み合わせって「LIVE beautiful songs」 における大貫妙子+矢野顕子、あるいはジュブナイルにおける 緒川たまき+酒井美紀という感じですね。<個人的見解。

MUSIC
「ロカ/遊佐未森」
1997年、アイルランドの大地で濾過された天然音楽。

本日のメモ
・本日の更新情報

1983YMOカレンダー−1983年10月23日分


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特になし



2000.10.24(火)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
CD

高橋幸宏イン・ザ・ナインティーンズ/ザ・デビッド・ロード・リミックス


ピーター・ガブリエル、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ヴァージニア・アストレイets… 70年〜90年代まで多数ミキシングを手掛けたサウンドプロデューサー、デビッド・ロード による超感覚派リミックス・ノンストップ・ダンス・ヴァージョン

ずっとリミックスという作業に対して違和感があったように思う。 特にオリジナルの持ち味を完全に破壊しているような作品に出会うとその思いは強くなる。 最近では割り切ってそのアーティストの作品ではなくて、 リミックスする側が音楽の一部を引用している作品だと理解することにしているのだが…。 結局、音楽というもの、オリジナルというもの に対して保守的な考えだということなのかもしれない。

本リミックスアルバムに対してもその意識は変わらない。 この時期、YMOに始まり、坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏とイン・ザ・ナインティーンシリーズ がリリースされたわけだが、 確かにYMO再生気運を大いに高める一環を担ったことも事実。 しかし元の音楽を十分活かしたとはいいがたい面があるような気がする。 アーティストの意向が反映されていないといえばそれまでだが、 少なくてもいわゆるお仕事という意識ではない、 アーティストに敬意をもって作っているリミックス作品が聴きたい、 そんなことを考えてしまう一枚。


今日のひとこと:
しかし、この時期のアルファレコードによるYMOがらみのアートディレクションには失望させられる。 あのセンスのなさはある意味で尋常ではない。


1991年08月21日CD発売
「高橋幸宏イン・ザ・ナインティーンズ/ザ・デビッド・ロード・リミックス」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「ふんわり…/西村由紀江」
いいなあ。

MUSIC
「時間は海を越えて/西村由紀江」
「ひるどき日本列島」ですね。

MUSIC
「目をとじて/西村由紀江」
「誕生」の裏ヴァージョンという感じ。映画「1900」テーマ曲を思い出す。

MUSIC
「誕生/西村由紀江」
今回のツアーの冒頭を飾るであろう曲か?。

本日のメモ
・本日の更新情報

1983YMOカレンダー−1983年10月24日分


・本日のインプットメディア

特になし



2000.10.25(水)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
CD

MOON/西村由紀江(サンプル盤)


通算21枚目のアルバムをリリースしたばかりの彼女。 この「MOON」は10thアルバム。某所にて譲っていただいたサンプル盤。 オリジナルアルバムの内容+「101回目のプロポーズサウンドトラック」から 3曲追加されているもの。

それにしてももう21枚ものアルバムをリリースしているとは驚き。 まだ若い彼女のこれからが実に楽しみでもある。 出来ればもっと一般の人に知られる存在になってほしい。 音は様々なメディアで知られているはずだけに惜しい気がする。 日ごろ音楽を聴かない世代、特に40代が受け入れてもいいような気がするのだが…。 移籍を機会に様々な新しい展開をスタッフサイドは考えてもいいのではないかと思う。


今日のひとこと:
といっても、男性週刊誌の表紙を飾ってほしい、という気は全くないのだが。 イメージを壊さない展開に期待。


1992年CD
「MOON/西村由紀江(サンプル盤)」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「鳥とワルツ/マイケル・ナイマン」
「6デイズ6ナイツ」より。ギャビン・ブライヤーズ人脈現代音楽はどれも好みだなあ

MUSIC
「夜・間・逃・避・行/西村由紀江」
「MOON」収録。明るくポップに弾けている。

MUSIC
「やさしく、あたたかく、いとおしいものすべてに/西村由紀江」
「MOON」収録。タイトルが長いですね。曲はかなり好み。

本日のメモ
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1983YMOカレンダー−1983年10月25日分


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特になし



2000.10.26(木)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
DVD

Trio World tour 1996/坂本龍一


ピアノ、チェロ、ヴァイオリンによるトリオセッションライヴの記録。 名盤「1996」のライヴ版と考えてもいいだろう。

「1919」という曲は過激坂本音楽の精神が アコースティック楽器により展開する奇跡のような曲で、 グート時代の坂本音楽の中でも好きな曲なのだが、 映像で見ることでさらにその思いが深くなった。 何度も反復するフレーズは微妙に変化し一つのグルーヴを生む。 そのグルーヴに自己を委ねることでトランス状態に達する快感。

特にチェロの演奏が圧巻といえる。 CDヴァージョンでも感じられるが、 実際に映像を見ることでなおその思いが強くなる。 これは生演奏で聴きたい音楽であり、 オペラ「LIFE」に対する思いと全く同じ感覚といえる。

この曲では坂本氏の鬼気せまる演奏が楽しむことができるが、 YMO時代の坂本氏の姿にかなり近い。 例の曲が大ヒットしたため「癒しの」という形容詞がつくような 音楽が期待されるのかもしれないが、 やはり過激な精神を持ち、そして毒があるそんな坂本音楽が聴きたい。

最近同じピアノ演奏とはいえ穏やかな西村由紀江音楽ばかり聴いていたため、 久しぶりにピアノ演奏による表現方法の可能性を痛切に感じたのだった。


今日のひとこと:
裏ジャケットの曲名番号が間違ってました。ひどい誤植だなあ。 ディスク製作スタッフは猛省かな。


2000年10年18日DVD発売
「Trio World tour 1996/坂本龍一」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「しあわせ音頭/柏原芳恵」
細野晴臣作曲、清水信之編曲。「お・し・え・てアイドル〜ポリドール編1」から。 しかし、この曲だけなんだよね、このCDに収録されている楽曲で知っているのって。 あとは、堀江しのぶとか山崎真由美とか石原真理子とか。アイドル音楽って全く未知なる領域だなぁ。

MUSIC
「ゴーイング・バック・チャイナ/鹿取洋子」
これも「お・し・え・てアイドル〜ポリドール編1」から。 オリエンタルディスコ風音楽で何やら妖しい雰囲気。 坂本龍一、細野晴臣が金井夕子に提供した「チャイナローズ」を彷彿させる。

MUSIC
「ポプリの小瓶/石原真理子」
これも…まあいいか。それにしても勢いというのは恐いものです。 歌えない人に無理矢理歌わせているという感じ。 ある意味で可哀相な気がする。

MUSIC
「タイタニック号の沈没/ギャビン・ブライヤーズ」
で、上記のような曲を延々聴いてしまってストレスが溜まったので、 イギリス実験音楽の巨匠ギャビン・ブライヤーズの一曲60分(!)の楽曲を。 やはりこっちの方が楽だな。

本日のメモ
・本日の更新情報

1983YMOカレンダー−1983年10月26日分


・本日のインプットメディア

CD/お・し・え・てアイドル〜ポリドール編1
CD/お・し・え・てアイドル〜ポリドール編2
DVD/Trio World tour 1996/坂本龍一



2000.10.27(金)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
CDS

ただ/大貫妙子


声と音楽はCMなどを通して一般的に知られているのだが 彼女自身の知名度はそれほど高くない気がする。 言ってみれば素材として優れた音楽家ということか。 あるいは無色透明な音楽を作り出す音楽家と評価するべきなのかも知れない。 ただ、この場合の評価が個性がない音楽家と誤解される可能性もあるが、 彼女ほど個性あふれる音楽家もいない。 そうでなければ20余年も第一線で活躍することなど出来はしないはずだから。 子どもは純粋だという言葉に惑わされ、 残酷な一面を持つことを見落とすことも似ている。

個人的にはディアハート時代の音楽でファンになったこともあり、 いまだにあの時代の雰囲気を持つ新しい楽曲が聴きたいと思っているのだが、 それは無理な注文なのかも知れない。 無色透明な音楽家であるからこそ、常に変化しつづけるはずなのだから。


今日のひとこと:
しかしタイトルすごく大胆な気がする。


2000年10年25日CDS発売
「ただ/大貫妙子」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「タイタニック号の沈没/ギャビン・ブライヤーズ(オリジナルヴァージョン)」
昨日に引き続き。オリジナルヴァージョンは90年代ヴァージョンの約半分の時間。 聴きやすいといえば聴きやすいのだが、物足りなさがあることも否めない。でもどちらもいい。

MUSIC
「ペチカ/遊佐未森」
遊佐さんの高音が心地好い。雪の降る日は…。

MUSIC
「カリヨン/西村由紀江」
「自分への手紙」から。映像付きライヴヴァージョンで見たらかなりいい感じ。

本日のメモ
・本日の更新情報

1983YMOカレンダー−1983年10月27日分


・本日のインプットメディア

特になし



2000.10.28(土)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
CD

遥かなる絆/アディエマスW


「世紀を越えて」、そしてベスト・アルバムもロングセラーを続ける中、 待望のアディエマス第四章完成。今回は、カール・ジェンキンスが故郷の ケルト・サウンドをモチーフに、新たなる癒しの調べを創造した!

ウェールズのテレビ局が企画した、ケルト特別番組のための音楽が 今回のアルバムの始まりだったという。「ケルト/エンヤ」のような展開ではあるが…。 個人的に素材としてケルト音楽を取り上げるのは、 実に難しいことなのだとこのアルバムを聴いて実感させられたことを、 ここに告白しておきたい。やはりナイトノイズ的な方法論、 つまりアコースティックアンサンブルが ケルト音楽にはあっているような気がする。

一アディエマスファンとしては、 やはり「聴いたことがない音楽」を聴きたいと思っているわけで、 ましてや好きなケルト音楽を素材として使用しているだけに、 もっと別のアピールがあってもよかった気がする。 ただし、楽曲毎に確固としたコンセプトを設定していることについては、 評価しておきたい。もっとも読まなくても十分アディエマスの音楽は楽しめるわけだが、 そのコンセプトを理解することが出来れば、もっとこの音楽世界(楽曲そのものという意味ではない) が身近に感じられるはずなのだから。


今日のひとこと:
「癒しの音楽」などという言葉からそろそろ脱していいのではないか。 別の表現を見つけ出したいもの。


2000年09月25日CD発売
「遥かなる絆/アディエマスW」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「ハーミック・オブ・ザ・シー・ロック/アディエマス」
短い楽曲だが、もっともケルティックな楽曲の一つ。かなり好き。 全編この感じでもよかったか?。

MUSIC
「ジャム/YMO」
テクノデリックから。完成度高し。80年代初頭、よもや日本で作られたとは思えないほどの出来。

MUSIC
「アイル・オブ・ザ・ミスティック・レイク/アディエマス」
淡々としているようでいわゆる典型的なアディエマスサウンドと認識することが出来るのはさすが。

本日のメモ
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1983YMOカレンダー−1983年10月28日分


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特になし



2000.10.29(日)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
TV

NHK総合『課外授業 ようこそ先輩』 「耳をすませ! 街は音のワンダーランド細野晴臣・港区立白金小学校」


テレビ番組を見なくなって久しい。見るのは朝時計がわりの番組、 日曜朝の特撮番組程度。あとはDVD&LDで自分の好きなプログラムを見るくらいか。 特に見なくても日常生活には全く問題はないし、 むしろ読書の時間、ネット、メール書きなど自分の時間が増えるという利点が多く、 これからも恐らく平均して1日30分以上テレビを見ることはないだろうと思っている。

たまにテレビを見ると品がないと感じる番組ばかり。 特にゴールデンタイムがひどい。邪魔な字幕。下世話な話題。毒々しい美術。 嘲笑を笑いと思い込んでいる感覚。 …その一つ一つを考えただけで吐き気がする。 あんな番組群が存在している限りテレビ番組にも、 そしてそんな番組を有りがたがるテレビの視聴者にも期待などしない。

とはいうものの、そんな番組に隠れているが、いい番組も確実に存在している。 『課外授業 ようこそ先輩』はそんな番組の一つ。 今日の課外授業の先輩は細野晴臣氏。約30分久しぶりにテレビ番組を集中して見てしまった。 とにかく期待以上の出来でサウンドスケープというコンセプトをテレビという場を利用して 実践した、そんな番組に仕上がっていた。

「サウンドスケープ」というのはカナダの作曲家、マリー・シェーファーが 現代社会における新たなコンセプトとして初めて提唱した言葉。 「サウンド」と「スケープ」との複合語であり「音の風景」を意味する。 細かい内容については各文献を参照してもらうこととして、ここては触れないが、 音という現象を捉え直し、音環境を整備する、そんな考え方。

番組では小学生たちに細野氏が街の様々な場所で音を探し、採集、 後日その音群を一つの時間軸に配置し、 一つの音作品を作るという内容だったのだが、そこでのコンセプトというものは、 80年代中期から90年代を通じて細野晴臣自身が展開していた サンプリングミュージックとアンビエントミュージックそのものだった。

いや、コンセプトも細野晴臣氏の過去の音楽などはここでは重要ではないのかもしれない。 収集してきた音を目を閉じて耳をそばだてながら聴く子どもたち、 それを満足げに見守る伯父的存在の細野氏。 思わず涙がでそうになった瞬間、それこそが大切だったのだ。

音楽とは決して楽器をするだけのことでも、歌うことだけでもない。 純粋に音と触れ合うこと、それも音楽というもの。 格調高いと思われている音楽発表の場こそ、 実はもっとも音楽を楽しむという場所から 離れているのかもしれない。音楽で世界が一つにならなくてもいい。 音楽は個人のものでいい。 ただただ、一人一人が周囲に溢れる音に気がつき、自分が置かれている環境に 思いを馳せることができた時にこそ音を楽しむことができるのかもしれない。

YMOと細野さんの音楽が好きでよかった、そう思った素晴らしい番組だった。 スタッフに、そして細野晴臣氏に感謝。


今日のひとこと:
これからも積極的にテレビは見ない。


2000年10月29日(日)午後6時10分〜6時43分放送
NHK総合『課外授業 ようこそ先輩』 「耳をすませ! 街は音のワンダーランド細野晴臣・港区立白金小学校」

本日聴いた楽曲など MUSIC
「威勢のいい滝/細野晴臣」
1985年5月ジェノヴァ・インスタレーション参加作品。 自然の中でリプレイする小さな音たち。

MUSIC
「五月の村/久石譲」
「となりのトトロサウンドトラックから。本当に五月の雰囲気がするんだから。

MUSIC
「ロスト・ボーイズ・コーリング/フィリッパ・ジョルダーノ」
品があるヴォーカルはやっぱりいいなあ。同じ高音が出る(といわれている)アーティストでも…。

本日のメモ
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1983YMOカレンダー−1983年10月29日分


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特になし



2000.10.30(月)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
CD

テクノのレキシ


クラフトワークからケミカル・ブラザーズまで、エレクトロ・ミュージックの誕生から 現在に至る歴史を、その代表的なアーティストとトラックで網羅する究極のコンピレーションが完成。これからテクノを聴き始める人にも、コアなテクノ・ファンにも対応できる、まさにテクノ・バイブル的な好内容!。佐久間英夫氏による詳細な解説にも注目!!

最近テクノを聴いていなかった気がするが、 こうして一気に2枚組テクノコンピレーションCDを聴くと、 自分の音楽体験の基礎にはテクノミュージックがあると改めて思う。 どの曲もほぼリアルタイムで聴いているため、聴いていた時期のことが 思い出され、ただただ懐かしい。

コンピレーションアルバムはレコード会社の権利関係の調整の難しさもあってか、 日本ではあまりこれは、というものに出会うことがないのだが、 このディスクはレコード会社の壁を越えて、的確な選曲が行われていて、 非常に感激する。もっと日本でもコンピレーションアルバムがリリースされるといいのだが…。


今日のひとこと:
P−ヴァインはまたやりました。この身軽さは貴重だよね。


2000年輸入CD発売

本日聴いた楽曲など MUSIC
「THE ROBOTS/KRAFTWERK」
テクノ=ロボットというイメージを決定づけた一曲であり、 テクノの基礎中の基礎といえる。

MUSIC
「I FEEL LOVE/DONNA SUMMER」
16分に刻まれたシーケンスパターンがとにかく気持ちがいい。 やはりテクノで育った子どもなんだ。

MUSIC
「THE NUMBER ONE SONG IN HEAVEN/SPARKS」
劇的な展開が心地よい楽曲。へー、SPARKSってこんなによかったっけ。

本日のメモ
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1983YMOカレンダー−1983年10月30日分


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写真集/九龍城砦/宮本隆司
写真集/写神/荒木経
MOOK/海がきこえるCOLLECTION



2000.10.31(火)

メディア・タイトル 感想(その日の気分)・備考など
MUSIC

恋の祭典/キリンジ


何度も書いているような気がするが、 いい音楽の基準というものは、 音楽を聴く一人一人の心の中にあるとしかいいようがない。 万人に好かれる音楽などないし、 ましてや音楽で世界が一つにするなどという、 ある種植民地的発想は即刻捨て去るべきだと思っている。 その人にとっていい音楽とは、 個々の心の中にある何か形にならないもの、 例えば音楽経験や生き方など、 様々な形で影響を受けたものが少しずつ集まって 形になったものに反応したものではないか、と。

この曲は自分自身の形にならない感情に反応したのかもしれない。 A&M、初期ピチカートファィヴ、あるいははっぴいえんど〜鈴木茂(そばかすのある少女!)というようなイメージが喚起される曲であり、郷愁を感じる。 ただし郷愁とはいうものの、それは日本的風景では決してない。 ちょうど70年代の風景をイメージする際に喚起する雰囲気そのもの、としかいいようがない。

同時に音楽を聴くことで心がゆれ動くことに喜びを感じるのだが、 いつか、その感情もどこかにいってしまうのだろうかと思うとさみしさがある。 自分にできること、自分自身の心をくすぐってくれるそんな音楽をこれからも探しつづけることなのかも知れない。


今日のひとこと:
とにかくストリングスの音色が心の琴線にふれる。


1999年07月28日CD発売
「47'45"/キリンジ」収録

本日聴いた楽曲など MUSIC
「WHAT TIME IS LOVE/THE KLF」
90年代初頭、もっともハウスミュージックを聴いた時期を思い出す。 音楽がイキイキとしていたなあ。勢いがあったし。YMO再生でピリオドかな。

MUSIC
「LITTLE FLUFFY CLOUDS/THE ORB」
同じく90年代初頭。ハウス〜アンビエントハウス〜アンビエントという流れで いまだにアンビエントを聴いている。この系統が自分にはしっくりきいているのかな。

MUSIC
「REZ/UNDERWORLD」
で、現在はこれかな。ライヴDVDはかなり傑作らしいけれど。以上、90年代初頭のことでした。

本日のメモ
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1983YMOカレンダー−1983年10月31日分


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