伝言板169
「音楽列車/ワールドスタンダード」
HIKBさん
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1983年、私は中学1年生でした。
部活でバスケットボールをやり
帰宅後は、ラジカセでラジオ番組かテープを聴いていました。
繁華街の近くに住んでいたため映画館にもよく通いました。
『サンスト』は、月〜金まで本当に毎回聴いておりました。
(今年の夏、帰省した際に母親にエアチェックしていた
サンスト、オールナイトニッポンのテープ
KBスペシャル、サウンドール、テッチーなどなど
廃棄処分されてしまっていて愕然としましたが、
現在の6畳一間のアパートにもスペースはないので
仕方がないと思い諦めました。)
そのことが、今の音楽を聴くベースになっています。
YMOの散開福岡公演には行けず、悔しい思いをしました。
(“お金持ち”でブリックスを中学生のクセに着ていた友人は行ったらしく、
ものすごーく自慢されて
わけもなく悔しかったことを覚えています。
その後、再生ドームはその友人と行きましたが…)
地方にいた一少年(恥ずかしい)としては、
“東京”への憧れと無いものねだりで、
レコードを買うのはほとんどYMO関係で、
その他はエアチェックでした。
VTRも家になくてそのころ見聞きしたものへの集中度は
今振り返っても恐ろしいくらいです。
(「ベストヒットUSA」の2週遅れ、「ミュートマJAPAN」を
深夜に居間でヘッドフォンをつけて食い入るように見ていました。)
LPの曲と次の曲へ行く間とタイミングまで
感覚として染み付いてしまっていて
CDで聴いたときの違和感や、
逆にCDで聴いてはじめて聞こえてきた音もたくさんありました。
また、「音楽図鑑」の本に
「森林がサルを生んだ」のことが書かれているとそれを読み、
浅田氏「記号論」や中沢氏と細野さんの「観光」、「フラクタル」など、
わからないなりに、とりあえず目を通すことで、
何だか、大人になった気分を味わっておりました。
自分の好きな音楽から、
好きなアーティストの関っている他のアルバム、
その人が興味を持っている分野を追いかけることで、
自分の世界が広がっていくのが
楽しくてしかたありませんでした。
世間が「シラケ世代」、何も無かった80年代、と括る中で
10代を過ごしてきた自分としては、
“懐かしさ”だけではない自分のルーツを探る一つの手段として、
アルコ堂さんのHPがあります。
あれだけ多くの方が、アクセスなさっているのも、
“懐かしさ”だけではないと思います。
高校、プータロー、大学と自主制作映画に関っていたもので
自分のこしらえたフィルムには、
細野さんのモナドシリーズや
ノンスタンダード・レーベルのワールドスタンダード、
(名前からしてカッコ良かった)
幸宏さんのインストなど著作権無視で、あてていました。
“大林映画”や日テレのアニメやドラマで選曲と音楽監督していた
鈴木清司さんの影響で、ほとんどのシーンに音楽をいれていました。
長い前置きになってしまいましたが、「音楽列車」の単なる再発ではなく、
二両編成で未発表音源+ブックレット付!!がうれしくて
つい誰かとよろこびを!と思い、メールを差し上げた次第です。
当時買ったアナログ盤は、ジャケットをカラーコピーして部屋に貼っていました。
CDは持っていなくて、最近は「ベスト・オブ・ノンスタンダード」の
“音楽列車”と“たんぽぽのお酒”をよく聴いています。
ここのところ、テクノ歌謡DX(リマスターされていないのが残念)や
POLYSTARからのリイシュー(こちらは力入っていてすばらしい)が
うれしくも、出費が痛いところではあります。
洋服も“当時”、“ブリックス”が買えなかったせいか
“YUKIHIRO TAKAHASHI COLLECTION”で無理して
買ったりしていますもので…。
今後も、アルコ堂さまの日記などを手がかりに、
いい音楽やコンテンツに出会いたいと思っております。
こういう力がこもったメールをいただくと非常に嬉しく思います。
音楽に限らず思想的な面を辿っていくことができたのも、
1984〜6年頃にYMOの残した種(少々極端かもしれませんが)から
花開いた文化に触れられたからだと思っています。
この時期の思想ブームは今となっては何故起こったのか不思議ですが、
YMO散開後のなんともいえない渇きをいやしてくれた、そんな印象があります。
そんな時期に立ちあげられたノンスタンダードレーベルから
「ワールドスタンダード」のファーストアルバムが発売されたのも丁度この頃。
徐々に普及しつつあったCDを嬉々として購入したことを憶えています。
今回、リイシューされたファーストアルバムこと「音楽列車」には、
そんな思い出が詰まっています。
「ワールドスタンダード」を知らない世代ももちろん聴いてほしいのですが、
当時の空気感をリアルタイムで触れた、
そんな世代にぜひとも聴いてほしい気がします。
何もなかったといわれがちな80年代。
でも、その時代を確実に生きてきた世代にとっては、
確実に今に続く何かが存在していたのだということ。
メディア日記などを手がかりに、
あなた自身の80年代、みつけてください。
mimo1983
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