鳥海山麓・鳥海人

  

鳥海山の親父
 
                   まさる
   東雲荘・管理人: 斎藤 大 さん

  大正10年生まれの84歳。    
  2003年6月で勤続33年を迎えた。
  バリバリの現役である。  
  屈託のない人柄。初対面の人にも分
  け隔てがないためか、一度あったら
  人間的な魅力に惹かれ、毎年大さん
  に会うために鳥海山を訪れる人は数
  知れず。                 
  大さんの作る『たけのこ汁』は絶品。

                           訃 報

  12月28日、東雲荘・管理人の斎藤大さんが逝去されました。享年84歳。
  10月末まで元気で東雲荘に勤務され、11月に風邪気味のため自宅で医師の診察を受けられましたが、
  自宅で普通に生活されていて急逝されました。
  30数年に亘って「鳥海山の親父」として勤務されました。
  自分の家族を失ったような寂しさが込み上げてきます。

  わけ隔てなく初対面の人でも暖かく山小屋に
迎え入れる人柄に引かれ全国から多くの方が再訪されます。
  来春訪れる多くの方が大さんの急逝に驚き、落胆されることと思います。
  皆さん大さんの人柄に魅了され、春に大さんに会うのを楽しみにしているはずです。
  つらいこと、苦しいことがあった時、東雲荘に行って大さんに会うだけで心が癒されます。
  「鳥海山の心のオアシス」的な存在でした。
  雪解けが進んだ6月から7月には自分で採った「たけのこ」を使った「たけのこ汁」をご馳走してくれました。
  もう大さんの作ってくれる「たけのこ汁」も食べられなくなりました。
  ずっと自分の父のように、人生の大先輩として慕ってきた大さん。
  東雲荘を訪れた人たちの住所と名前を手帳に書き記して、先週はどこの誰が泊まってくれた、来週は誰が
  泊まりに来てくれる予定だ、と嬉しそうに話す大さんは生き生きとしていました。
  「人とのふれあい」が大さんの生きがいだったように思います。
  殺伐とした今の時代にこそ必要なかけがえのない人でした。

  鳥海山に行く楽しみの1つがなくなってしまいました。
  それでも大さんの思い出を忘れないために、今まで通り鳥海山に登り続けたいと思います。
  大さん、これからも
東雲荘を訪れる人、鳥海山を登る人を暖かく見守ってくださいね。
  大さんと出会った人たちはみんな大さんのことは一生涯忘れることはありません。
  長い間、ご苦労さまでした。
  沢山の思い出をありがとうございました。
  
  「あがって休んでいげ」
  
  合掌。
                                                 ( 2004年12月31日 )

  

ブナの森請負人
 

 鳥海山にブナを植える会・会長:
                須田 和夫 さん

  昭和21年生まれの57歳。    
  農業に関わって三十数年。生産性を
  追い続ける農業に疑問を抱いた頃、
  鳥海山のブナの森再生を夢見る多く
  の仲間と出会い植樹活動を始める。
  出会いのすばらしさをエネルギーに、
  自然環境の保全を共に考えて行きた
  いと語る。                
  合鴨農法の実践者でもある。 

 

     皆さんの知り合いに鳥海山と関わり合いながら仕事をされていたり、
 面白い趣味をお持ちの方がおりましたら、是非ご紹介ください!
 

取材に伺います!

情報はこちらへ gulliver@chokai.ne.jp